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プロの占い師が集う[占いブログ]

巣立っていく占い師たち

2005-11-22

そこには、私がかつて教えた人たちの顔が、晴れやかに写っていた。ある雑誌の記事広告特集だ。
何年か前、そこで「大人気のタロット教室」を主宰していると記されている女性占い師は、悩みを抱えた1人の相談者でしかなかった。暴力夫から自立したいのだ、と私に訴えた。私は彼女の中に占い師としての素質を見出し、タロットを教えることにした。もう1人「占い研究室」の主催者として記されている女性占い師も、私から占いを学び、短期間でプロとして巣立っていった人物だった。占い師名も私が名付け親だった。もちろん、プロとなるお祝いに無料で名付けてあげたのである。
私は、私から学び、私から巣立っていった人たちが、プロとして大きく成長していく姿を何人も見てきた。不思議なもので、私が占いを教えた人たちは、最初危なっかしいスタートを切っても、やがて独自のスタイルをどんどん築き上げ、個性派の占い師として脚光を浴びていくケースが多い。「本当に私なんかがプロになっても大丈夫でしょうか…」などと云っていた人物が、数年後には、まるで波木星龍なんて占い師なんか知りません…とでも云いたげに、自信を持ってマスメディアに登場してくる。それで良いと、私は思っている。
私は、私の教えた方達が、プロ占い師として、少しでも多くの悩める人たちの幸福の導き手になってくれれば、私としての役割は多少なりとも果たしているように感じ、そのことには嬉しさを感じる。だが同時に、その占い師たちにとっては、もう私の役割は終わってしまったのかと思うと、妙な寂しさも禁じえない。
私の占いの教え方は独特なので、実践タイプの人は比較的早くプロになる。逆に、慎重型の人は、占いそのものの奥深さを感じ取って、立ち止まり、悩み、プロとなることに躊躇してしまうケースも多い。ただ、そういう方でも、いったんプロとなれば、徐々に実力を発揮し、個性は占い師として成長していく場合が多い。
占い師には、鑑定のみに優れている方もいるが、占いの教授に優れている方もいる。占いの執筆に優れている方もいる。これらの中でも、占いを教授すると云うことは、プロ占い師を育て上げ、世の中に送り出し、その結果として多数の人たちが、その方に人生を預けるようになるのだから、ある意味では一番責任が思い。
私は、教えるとき、一切教科書というものを使わない。自分が書いた本も使わない。すべてぶっつけ本番で、1対1の形でホワイトボードを使って教えていく。ノートに書き取るのも、テープに録音するのも自由だが、書きなさい―とは一切云わない。以前、大勢の人たちを一堂に集めて教えたこともあったが、そういう教え方だと、個々の吸収力に差があるので、こういうものの教え方としてふさわしくない、と思うようになった。
占いは、占いそのものの知識や技術を教えることももちろん大切だが、その前に人間の運命というものに対しての考え方の基本と云うか、姿勢と云うか、その部分を身につけさせることの方が、はるかに大切だと私は思っている。多分、そういう部分を本能的に吸収するから、私から巣立っていった占い師の方達は、独自のスタイルを確立されていくのに違いない。
以前は、私は「波木流」とも云うべき私独自の見方、判断の仕方を、世の中に流布して欲しいと真剣に思ったものだ。けれども、最近は、むしろそれぞれが個性的な自分の見方を確立していって、宗家にでもなってくれれば良いと思っている。よく弟子を自分と全く同じスタイルにしなければ気の済まない方もいるが、弟子は子供と同じで、個性的に育っていく方が良い。
私は、多分、あまり世の中に貢献していない占い師だと思うので、その意味でも、私のマネなどせぬよう、世の中に貢献できる占い師として巣立っていかれるよう心から願っている。

Posted by 0075 05:16:58 │Comments(0)TrackBack(0)

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