本当かどうか知らないが、正月特番でギャラが五千万とも囁かれる細木数子のTV番組を見た。番組中しつこいほど何度も繰り返された彼女の言葉「30年後、日本は滅亡します。日本人は難民になります」何とも、穏やかではない。しかし、何回も聴いているうちに「おや、そう云えばこのセリフ、過去にも聞いたことがあるなぁ…」と、呟いてしまった。
例えば「ノストラダムスの大予言」が、そうであった。今になってみると、なぜか妙に懐かしい響きのある「ノストラダムスの大予言」。さらにもう少しさかのぼると、オーム真理教・麻原による「ハルマゲドン大予言」が、そうであった。麻原の場合は、自らが予言していた亡国の年月、自らの身は刑務所に有り、自ら創設した宗教団体は崩壊してしまっていた。さらに、もう少しさかのぼると、日本に大地震が来ると予言していた新興宗教の教祖が、その年月日、割腹自殺してしまった、という事件もあった。日本だけでなく、古今東西、亡国予言は的中したためしがない。大体、私はこの番組を企画したテレビ朝日にも疑問を感じる。
元旦から、何度も、何度も繰り返し流すようなセリフであろうか? 個人のことに対してであれば、何を語ってもかまわないが、国全体や国民を対象として、3時間も4時間も、繰り返すような予言ではないだろう。しかも、占い上の言葉と云っても、占いの上からの根拠は何も示されてはいない。彼女は、自分の言葉の与える影響力というものについて考えたことがあるのだろうか。人気があるから、テレビの視聴率が取れるから、何を云ってもOKで、しかもその言葉を後押しするかのように、編集で何度も何度も繰り返させる。
大体、占いに対する説明も、出演者の芸人達を、まるで自分の占い教室の生徒でもあるかのように扱って解説していたが、いつから説教坊主のようになってしまったのであろうか。まあ、傲慢さに掛けては、私も人のことは云えないが、彼女を見ていて、ああいう風にだけはなりたくないなぁ…と、しみじみ思ったものであった。