レイキに欠けているもの。

私が長年レイキを学んできて思うのは、レイキ伝授などの技術を継承する時に、レイキはなぜ効果があるのか、なぜ文字を使うのかなど理論的な説明ができないというか、理論の確立がなされていない点に困ることがあります。感覚派のクライアントさんは理論より体感を通して学ぶことができるので、元々レイキの理論については説明を要していないのですが、理論派のクライアントさんには抽象的な説明しかないので理解されにくい事もあります。

ヒーラーを目指してレイキ伝授を受ける方は、色々な先生から学び視野を広げなくてはならないので私も含め数カ所でレイキ伝授を受けている方が多いのですが、各施療院でレイキ伝授を受けるたび思うのは、先生によってレイキについての説明がバラバラだという事です。伝授のやり方は共通しているのに、理論となると途端に先生ごとに教える内容が統一されません。

例えば、レイキ伝授を1日で3段階進める所と、2〜3回に分けて進める所とに分かれますが、それぞれの先生の主張はこうです。

「レイキは一日で伝授を3段階全て進めると浄化が大きく出るかもしれないからどんな人でも数日に分けないとダメ」という先生もいれば、「浄化は元々その人の持っている範囲内の毒が出てくるわけだから、一日で伝授を習得しようが数日に分けようが、サードという臼井式レイキのラストの段階を受けた時に出るべき物は同じように毒として浄化反応が出る。分けようが分けまいが、出る毒は出るのだからフォローを無料にしてサポートしていくことが重要だ」という先生もいます。私は自分の経験からどちらかといえば後者の方の考えになりますが、個々によっては伝授の回数を数日に分けることもあり、その人の状態に合わせてケースバイケースの伝授法を取ります。

でも、本当は一日で受けるのが良いのか、数日に分けるのが良いのかの明確な回答は誰にもわかりません。個々の施療院でデータを取って前者後者の伝授方法に分かれているだけの事です。レイキはまだまだ判明していない事が多くあります。

レイキ伝授は、気功の中では特殊な技術です。脳の回路を開いて、体内に気の通り道となるパイプを差し込んであげる技術であり、これは他の気功では見られない方法です。

まずファーストでは脳のふたを取る程度。セカンドではふたを取った頭からパイプを細く通して気の通り道を作ります。この段階でもまだパイプは細くて狭いので、エネルギー循環は完璧ではありません。
サードで体内に入れたパイプを太くし、悪い気をジャブジャブ洗い流せるほどの気の通り道を作ります。

元々さほど体の問題や性格的問題のない方は、サードを受けてもそんなにきつい浄化反応は出ず、眠いとかふわっとするとか、汗が出やすくなるとか、邪気が出る際に粘膜が荒れてしまうのでノドのイガイガや鼻水が出やすいという反応が数日出て、自然に治まります。耐えられないほどのものは出てきません。

反対に普段から体と心に深いストレスを抱えている方や性格的問題が強く他人との調和が取れていない癖のある方は、サード伝授後、たまりにたまった膿が外に出ようとしますし、膿が出た分外から良いエネルギーが入ってくるエネルギー変換が起こりますから、だるさも人の倍でずっと横になっていたくなることもありますし、心の曲がっている方は心の毒が表面に出て他人を攻撃したくなったり泣きたくなったり、自分の持っている悪い毒が出て行く数日〜2週間程度、苦しみを感じる事もあります。

浄化反応の大きい人は伝授後の過ごし方が重要なので、伝授後変化が大きければ伝授者にサポートを受け、毒を出し切って落ち着くまでの間を乗り切ります。中の毒を外に出さない事には良くなるものも良くなりませんから、苦しい期間はそう何ヶ月も続くわけではないので、サポートを受けつつ落ち着くのを待つわけです。自分の根本的問題を改善するにはそういった過程は不可欠です、

これはもう、感覚の世界ですから、エネルギー変換も体感ですし、理論でどうこう説明できる範疇ではありません。テキストを何日もかけてクライアントさんに説明する施療院もありますが、説明すればするほど「レイキは愛を持って」とか「宇宙エネルギーが...」とか、抽象的な内容になってしまい、説明を受ける側がますます理解に困る事も多々あるのが困った所。だから、最終的には、浄化反応とレイキを使う事で起こる経験を通してレイキを身に付ける意味を個々が学んでいかなければならないという答えになります。

頭で考えないで、体と心で習得しましょうというのがレイキに限らずエネルギー療法の「学び」です。理論派の人にはちょっと難しい技術になるかもしれませんね。感覚派の方には非常に簡単な技術ですねとも言われます。

レイキで一番重要なのは、いらない毒を洗い流す作用が出た時に、その作用が落ち着くのを待てる人とそうでない人がいますから、待てない人は自分の体内でさびついた心身の毒が外に出て心身共に落ち着くまでをどうしたらいいのか、伝授者に聞いて欲しいという説明をどのクライアントさんにもするのですが、中には、伝授者の指導を聞かずに、サポートを受ける事なく他院にかけこんで、「私は前のレイキ施療院でひどい目に遭いました!」とメールや電話で訴えて、再度レイキ伝授のやり直しを受ける方もいます。しかし指導を聞かない人はよそでやり直しても結果は同じで、浄化反応の起きた段階できちんと伝授者に教えを請う気持ちがないものだから、レイキを使う前に、「レイキとは悪いものだった」とか「あの先生はダメだ」と言ってレイキを使わないまま変化を得られずちょっと毒が洗い流された所で終わってしまう方もいますし、レイキ難民といってあちらこちらのレイキの先生を巡って前の施療院のクレームを訴えてはレイキの受け直しをするもののちっとも状況が前に進まず次の施療院に「前の先生が悪かった」と延々とクレームを訴え続ける方もいます。つい先日、心療内科のカウンセリングや気功やカイロやレイキや鍼灸をぐるぐるまわって施療を受けては「どれも効果なし」と言って当方を訪れレイキ伝授を受けた方も、「難民」となってしまって、指導は全く聞かずよそで「あや先生にひどい伝授を受けさせられましたよ」とクレームを吐き、またよそで自分を救ってくれる先生を探し続ける方が一人出てしまいましたが、もっとレイキの浄化の仕組みがはっきりして、全ての人に理解しやすい説明が確率されれば、「納得いきません!」とぐるぐる先生達を巡り続ける「レイキ難民」と呼ばれる方が減るかもと思うと、レイキはまだまだ未解明の事が多いかなと思ってしまいます。

心身を整え状況を良くする技術を自分で使えるようになるのですからレイキ伝授は優れた技術だと思いますし、その効果はきちんと指導を伝授者に聞きながらやる分には良いものだと思いますけれどもね。長年やっている先生でも誰一人、理論的な部分の答えが一つにまとまらないというのはちょっと困る事でもあります。

目に見えないエネルギーを使うわけだから、すっかり解明するという事が無理な事は承知ですが、こちらがクライアントさんに伝授時レイキについての説明をする時に、もっと一般の方がわかりやすい説明方法がないかと日々考えている所です。

単純に心地よさや手の温かさを感じて楽しんでヒーリングができる人は何の問題もありませんが、理論でガチガチにかためてからでないと学べないという人にはレイキは受け入れられない事もあります事がちょっともったいないですね。

人の話を聞かない人はレイキ伝授は受けない方がいいです。こちらの指導を何一つ聞かずによそでクレームを言うだけでちっともその人の症状は良い方向に行きませんし、伝授者を恨むことで新たなストレスがその人にたまります。年齢がちょっと上になってきたかなと思う人ほど人の話を聞かないものですので、30代半ばを越えたら、時々自分を振り返って人の話に耳を傾ける事ができているかどうかを見直すようにして欲しいものです。人間関係がスムーズに行かない人は特に気を付けた方がよろしいです。当方でも今回、人の話を聞かないクライアントさんと接してみて、当分問い合わせ段階で他院のクレームを極端に多く言う方は予約はお断りしようと思いました。これまでは「よそでうまくいかなかったのなら、うちで受け入れて何とか改善できれば」と思って他院のクレームの多い方でも引き受けて参りましたが、こちらの思いを踏みにじられることもあり、しばらくは「難民」といってぐるぐるあちらこちらを巡って改善しないと訴えるケースはかわいそうだけれども受け入れない事にしました。指導をきちんと聞いた上でのクレームならかまわないんですが、全然言うこと聞かないのに、「あそこの先生はひどい!」と言う方はどこに言っても変わることは無理かと身にしみて感じました...。本人は良くなりたいだろうし、かわいそうなのですけれどもね、これは仕方のない事だと思いまして。

さて、話は変わりますがゴールデンウィークが近づく中、寒かったり暑かったりで体調を崩される方が見られます。良い休暇が過ごせますよう、皆様方、充分に体調にお気を付け下さい。レイキを受けていなくとも、普段から頭に手を当てるとか、おへそに手を当てるとかするだけで少しはヒーリング効果があり、体調不良に良い場合があります。お試し下さい。テレビを見ながらとか、布団に横になってうとうとしながらでいいんです。手を頭やお腹など体の重要な部分に5分〜10分程度当てて、腹式呼吸をしてみて下さいね。

よろしければ以下を一日ワンクリックにご協力下さい。いつもありがとうございます。
人気blogランキングへ