クライアント様からの相談でも多いですし、私自身の体験でもあるのですが、両親の仲の悪さに頭を悩ませる方がなんと多い事かと思います。
夫婦げんかばかりしている両親。子供が大人になってからもえんえんと子供を巻き込んでは夫婦のバトルを繰り返す愚かな親たちが後を絶ちません。
離婚する勇気もないが、妥協するなどの忍耐もできない親たち。子供に「お友達には優しくしてね。」「みんなと仲良くしようね。」なんて教えながら、自分たちはそんな言葉などどこ吹く風やら…。
両親の仲の悪さから来る影響を最も受けやすいのは、感受性の強い女の子の方に多いと言われています。男の子より何倍も親の影響を受けやすいのが女性という生き物だとも言われていますね。
男の子の場合は「男」の見本となる父親の人間性に問題があった場合、親以外の周りの大人に見本となるような憧れる良い男性がいれば、その人を見本に「良い男性」に育っていけると言われていますが、見本が周りにいなかった場合は、父親を拒否しつつもその父を見本に同じ人生を生きてしまう場合と、父がダメだから母を見本にと内向的でおとなしい女性的な男性に育つ場合とがあるそうです。
女の子はどうでしょう。
女の子にとっての最初に目にする異性は父親という事が多いでしょう。父親に問題があるとか、夫婦仲が悪いために母親がいつも父親の悪口を子供に愚痴っていたりすると、世の中の男性はみなそんなものだという意識が子供に植え付けられてしまいます。
異性を尊敬できなくなってしまったために、結婚してから母親と同じような夫婦げんかの耐えない家庭を築いてしまう娘さんも沢山いらっしゃいます。
また、子供にさんざん夫の愚痴を言いながらも生活が心配だから離婚はしないという母親を目にした女の子の一部は、「女とは何と無力なのだろう」と自己を否定し自分に自信が持てなくなってしまうタイプと、そういう母を否定したいと思い、女性という「性」に逆らって男性的に生きるタイプとにも分かれるらしいのです。
私自身は母の、女としての生き様に逆らって生きようとした「男性的女性」タイプの人間だという自覚があります。私は自分が家庭を持つ前は、誰にも甘えない、誰にも頼らない、何でも自立して自己で解決しようと、ガンコで強く生きようとして肩肘をはっていた時期もありました。まあ、今でも私は充分男性的で、むしろ主人の方が細やかで優しく女性的な感じがします。
親は日々の生活で、子供がまさかそんなに自分たちの生き様をじっくり観察して何かを感じているとは思っていない事が多いのです。
自分たちの築いた家庭が、いかに長く子供のその後の人生を左右するのかが理解できていません。
子供が成人して、結婚をしても、なお親は子供を巻き込んで夫婦のバトルをしようとする場合もあります。「お母さんはわかってくれない」「いいえ、お父さんこそ無神経なのよ」と子供の前で両親がお互いの悪口を言うほど迷惑なものはありません。
この迷惑に巻き込まれている人がなんと多い事か。
その事で子供の人生が悪い意味で変わってしまう事を予測している親はいったい何人いるのでしょう。
自分の悲しい経験もありますし、クライアント様がたの今置かれている「親のケンカの板挟み」という状況を耳にすると、改めて親の影響力というものを考えないといけないなと思います。
私自身の両親、特に母親が典型的な「夫の全てに文句をつけて子供に愚痴る」人なのですよ。ちょっとした言葉尻をとらえて夫の悪口を子供に吹き込むのです。
「私は夫に愛されなかった」が口癖な母なのですが、私が母の夫だったとしても、彼女を愛する気持ちにはならないでしょう。感謝もなく、ひたすら悪い所ばかりを見つけてつつかれたらどんな相手でも嫌になってしまうものです。
夫婦げんかなどは本当に犬でも食いません。
私自身も「子供の立場」と「親の立場」という二つの立ち位置を持っています。自分が「子供の立場」で経験した嫌な事を、子供に押しつけないためにも、主人の悪口は絶対に子供に言わないと誓っています。どんなに大きな夫婦げんかをしても、そのケンカを子供の前で見せたり、子供に自分の味方になれと夫の悪口を言ったりはしないと決めています。
親って子供にとっては大きな存在だと思うのです。
だから、私も自分の親を見て学び、主人を尊敬する気持ちを持つ事や、子供にお父さんの良い所を教えてあげる事をとても意識しています。娘たちにはお父さんを好きでいて欲しい、と思っているので…。
幸い、無理をしなくとも、我が家の場合は主人は非常に優しい人で、私は助かっているのですが。
もちろん探せばお互い悪い所は沢山ありますよ。でもそれをいちいち探していたら穏やかな夫婦関係は築けないので、お互い寛容である努力をする事が結婚生活を明るく維持する一つのコツなのかもしれませんね。
親がどうであろうと、これから結婚しようかなという方々には心から幸せな家庭を築いて欲しいと願わずにはいられません。
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