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最近の絵本に違和感

2009-03-13

子供に絵本を読んであげる機会が多いのですが、最近の絵本は昔と違って物事のきれいな部分しか子供に見せないような作りになっているものが増えたなあと感じます。
例えば「アリとキリギリス」。元々は権利と義務のお話で、「いつ来るかも分からない非常事態に備えることは、大変な負担となる。それでも備えていた者は、非常事態には助かる権利がある。一方、備えていなかった者は、死ぬ義務がある。これは、備えていなかった者が生き残るために備えていた者を襲って蓄えを奪うようになれば、集団が崩壊してしまうからである」とウィキペディアから抜粋すればこういうお話でした。
夏の間に遊び暮らしたキリギリスと、冬に備えて夏もせっせと食料を貯めるために働いたアリ。やがて冬になって、何の蓄えもないキリギリスは食べ物にありつくことができずにアリに食料を分けてくれと頼むのですが、断られて寒さと飢えで死んでしまうというお話です。
これが最近の絵本になるとアリがキリギリスに「夏からきちんと働けばこんな事にはならないのですよ」と教えた上で温かい寝床と食料をキリギリスに与えます。
最近の絵本の方が内容がマイルドで子供向けであるとは言えるのですが、私は昔ながらの、残酷な部分も淡々と書いてある絵本の方が好きですね。自分の行いが良い事も悪い事も後で自分に全部かえってくるという仕組みを心に焼き付けるには、ある程度醜い部分も見せた方が心に残りやすいと思うからです。
現実世界もきれい事だけではありませんし、そういう世知辛い部分を描いた昔の絵本は子供心にも「こういう事をするとこうなっちゃうんだな」という事で大変印象に残ったものです。それらの昔からあるお話がどんどん美化されて良い部分しか書かれなくなってしまうのは果たして本当に子供への教えとして良い事なのかな、と考えてしまう事も。
「かちかち山」のようにカニバリズム的表現が入る残忍なお話を倫理という点から少し書き換えるというのは仕方ないかなと思いますが、何でもかんでも現代風に作り替えてしまうのはちょっと残念な気もします。昔ながらの世知辛い絵本の内容が好きだと思うのは単に私の価値観なので、今の絵本は今に合わせた内容に作り替える事は必要なのかもしれませんが、どこかゆるいというか、心にぐっとせまってくる部分が少なくなってしまったかなと娘用の絵本をあれこれ読み聞かせながら比較してしまいます。
絵も最近では萌え系とかいうんでしょうか。異様に少女漫画チックだったりしてイマイチ年寄りにはなじみにくい(笑)。
私も随分年を取って時代の流れに若干置いて行かれているのかしらと思ってみたりします。

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Posted by ayaaya 13:46:24




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