忙しさに負けて長らく更新が滞っておりました。
さてさて本日は最近とても相談件数の増えた「引きこもりの原因」について少し触れてみたいと思います。
まず引きこもりの原因の中の何割かにあたるであろう「発達障害」についてのお話から入ります。
我が家の末っ子娘4歳は軽い自閉症と3歳の時に診断され、1年間支援施設で訓練を受けながら普通の幼稚園にも通っております。1年経って再度の発達検査等を施設で受けた所、結果的には自閉症ではなく、LDという学習障害という診断に変わりました。
LDは話す・聞く・読みor書き・推理・計算などなど特定の学習のどれかに著しい遅れがある障害の事で、娘の場合はこの中の「聞く」という事が非常に遅れていて、耳から入った情報を適切に処理し理解する事が不得手なようです。
なので言語理解や発語が遅れ、例えばもう4歳になったのに「スリッパを持ってきて」と頼んだらなぜか全く関係ないフライパンを持ってきてくれたりします。施設に通い始めた頃は自閉傾向があると診断されていたものの、今回の再診断で、言語の理解の遅れからくる自閉傾向が、言葉の能力が少し発達してきた今はすっかりなくなったため、発達障害の一種の「LD」というように分類されました。情緒の不安定や他人への攻撃、落ち着きがないなどの症状は娘には当てはまらず、言語理解以外は幼稚園でも支援施設のグループでも浮くことはなく、周りの大人から「Yちゃん(うちの娘)はどこが発達障害なのかわからない」と言われます。ですが、やはり健常者には見えても発達障害に変わりはなく、年齢に応じた訓練が必要な人間です。
最近は、子供の不登校や、成人して働きに出ても続かずとうとう引きこもってしまって何年も経っている事について「霊障ではないか」と親御さんが考えてしまい、当方に霊視を依頼してくる方の数がとても増えました。
しかしその中の2割程度は霊障の場合もありますが、残りの多くのケースは霊障ではなく、家族(特に両親)の不仲や、虐待やいじめによる心の傷で他人を一切信用できなくなってしまったケースです。そして、中には引きこもりと発達障害が関係しているケースもかなりの割合で含まれている事に気付きます。
発達障害にも色々あってアスペルガーだとか、ADHD、LDなど様々なものがあります。その障害の重さもまちまちです。知能に遅れの出にくいアスペルガーや特定の学習だけが苦手というLD、また障害の度合いの軽いADHDの人の中には「ちょっと変わった人」とか「変人」などと思われつつも、障害とは気付かれず個性として受け止められて社会に出ている人も沢山います。
これらの障害は性格の癖ととらえられがちで、あまり障害というようには見えなかったりしますが、本人は周りの空気を読むのが苦手だったり、言葉の裏側の真意が読み取れず「あんたなんか嫌い!」と言われたらその言葉をそのまま素直に受け入れてしまいひどく対人関係に恐怖を抱いたり、学習能力が劣る事による仕事のミスや学校で忘れ物が多くて他人に怒られたりして、周りと自分との違いに気付いてくるととても悩みます。そして対人関係に亀裂を生じやすい(人の心を読み取るのが不得手)ために、誤解を受けたり、自分自身が他人とのふれあいで傷付け合う事を怖がったりしてだんだんと外の世界に出る事ができなくなってしまうケースもあるようです。
教師や、医師ですらこれらの発達障害には詳しくない方も多いのでなかなか大人になるまで診断がつかず、社会性を身につける訓練を受けないまま社会に出て苦しむ人達がかなりの数、存在します。
基本的に子供の不登校や引きこもりで親が悩んだ時、霊障のせいにするよりもまず、家庭環境や子供の精神疾患がないかどうか、また発達障害など何らかの障害がないかなどを発達障害者支援センターなどに相談して、そういった事に詳しい知識のある医療機関や臨床心理士などを紹介して頂いてそこで検査してみる事を勧めます。
引きこもりには霊のお祓いではなく、別の対処が必要な事の方が多いのだと思って下さった方が良いかもしれません。実際、霊障が直接の原因で引きこもる人の割合は少ないものですから、いきなり霊能者巡りをして色々と脅かされたりするリスクがある事も考慮すると、引きこもりの相談はまずは自治体の支援センターから手を付けた方が無難なような気がしています。
ちなみに当方は霊障ではない場合その旨をはっきりお伝えしてしまいます。その上で、医療機関を訪れてみる事をアドバイスさせて頂く事もあります。「うちの子はおかしくなんかない!親のプライドを傷付けやがって!」などと言いたそうにされる場合もありますが、正直親のプライドなどどうでもいいんです。その子が自立できる可能性を秘めた子ならば、早いうちにしかるべき対応をした方が良いだろうし、私自身が障害児を抱えている当事者であるからこそ、子供の未来のためなら一時の親のプライドや世間体などかなぐり捨ててでも子供と向き合って欲しいと切に願います。
親が子供より長生きしてあげられればいいのですが、多くの親は子供を残して先に逝くでしょう。親が生きているうちは子供になんだってしてやれるし守ってやれると思います。ですが人が老いて死ぬという寿命だけはどうにもなりません。障害児を持つ親の一番の悩みは「この子を遺して先に死ぬ事」だと思います。なかなか親も周りも気付かない、一見健常者の「発達障害」という障害はとても難しい問題です。
長くなりましたが、引きこもりの裏にある問題の中には、障害というものもあるのだという事を書かせて頂きました。
多忙でブログ更新も月1〜2回のペースになりつつありますが細々と続けて行きたいとは思っておりますのでこれに懲りずお付き合い下さると幸いです。
よろしければ以下を一日ワンクリックにて応援して下さいませ!
皆様からのクリックが仕事の励みになっております。
人気blogランキングへ