先日、遅ればせながら、とあるイベントにて映画「母べえ」を観た。
そのイベントには、なんと主演の吉永小百合さんが来場し、映画のエピソードや平和へのメッセージを直接お聞きすることが出来た。
「母べえ」の舞台は昭和15年〜20年の東京。
ちゃぶ台を囲んで仲睦まじく暮らす四人家族。
戦争反対を唱える文学者の父が「治安維持法」により検挙された朝から、平凡で幸せな日常は一変・・・、残された母と幼い娘二人が、さまざまな困難に遭いながらも明るく懸命に生きる姿を描いた人間ドラマです。
・・・な〜んてサラサラと書いていますが、ここには「戦争と平和」という重いテーマがズシリとくる。
私は正直、映画そのものよりも「あの日本を代表する女優、“吉永小百合”という人に実際会ってみたい!」という気持ちが強くてこのイベントに行ったのだが、(申し訳ない!)
でも、実際に映画を観てみて、想像以上に心にずしんと響いた・・・(恥ずかしながら、観劇中に何度泣いたことか・・・)
「母べえ」はもちろんのこと、父の姿、子どもたちの姿、また、父の門下生の山ちゃん、仙吉おじさん・・・さまざまな人間が織り成す生と死のドラマが切なすぎました・・・。
また、吉永小百合さんの挨拶の中で印象に残ったのは、最後に絞り出すように発した言葉、
「争いから平和は生まれません」
・・・ということ。
私も全く同じ想いだ。
「目には目を、歯には歯を」「武力には武力で対抗せよ」の精神では、いつまで経ってもこの世界から争いは収まらない。
“きれいごと”と言う人もいるかもしれないけれど、それは違う。
また、多くの人の意識とは本当に怖いもので、本当は「黒」いものでも、一部の人に情報を操作され、「白」だと言い出したら、やがていつのまにか「黒」が「白」になってしまう。(逆もまた然り)
日本は、そうやって戦争への道を歩んでいった・・・
同じ過ちは、絶対に繰り返してはならないと思う。
祖母の実家に、戦争で亡くなった若い兵隊さんの遺影が飾ってある。年のころは15歳になるかならないか・・・といったところだ。祖母の兄だそうだ。
生きていれば、これから青春を謳歌して、勉強もして、結婚もして、今頃は子どもも孫も、ひ孫もいただろうに・・・
その遺影を見るたびに、何とも言えない切ない気持ちになり、私は手を合わせる。