“ヘルプマン!”というマンガをご存知ですか?
「介護」をテーマに扱った、ヒューマン・タッチのマンガです。
現在、10巻まで出ています。
福祉や医療に携わる方なら、ご存知の方も多いでしょうか?
いや、そうでなくても高校の家庭科の教科書にも採用されたそうなので、高校生の方が知っているかな??
今や日本は、皆さまもご存知の通り、子どもや若者の数が減り、それに反比例して65歳以上の高齢者は増え続ける一方の「高齢社会」です。
お年寄りが人口の21%を超える「超高齢社会」も目前・・・(再来年には到来すると見込みだそうです)。
この本は、主にお年寄りの介護問題を扱った、かなりマジメなテーマのマンガですが、決して読みにくいということはなく、著者のくさか里樹氏によって描かれる等身大のパワフルな主人公や登場人物たちにより、内容にぐんぐん引き込まれていきます。
ここには現代の日本の社会が抱える切実な問題が浮き彫りにされています。
介護保険の問題、老人虐待、孤独死、認知症、増え続ける介護が必要な高齢者と、厳しい労働条件の中で減り続ける(←離職率が高い)介護職、それを埋めるため、海外からの人材採用などなど・・・。
本音と建前、理想と現実・・・
今は若いつもりでも、生きている限り、老いは静かに、でも確実にやってきて、いつかは誰しも必ずしわくちゃのお年寄りになる。
耳が遠くなり、目も見えにくくなる。抵抗力も落ちてくる。体が若い頃のように言うことをきかなくなる。
身近な人が一人、また一人、と死んでいく。
そして、自分も最後は必ず死に至る。
お金持ちの人も貧乏な人も、幸せな人も不幸な人も、善人も極悪人も、誰にでも平等に与えられる、老いと死。
これは紛れもない事実。
「今が楽しければいいや」という方にこそ読んでほしい。
他人事ではなく、やがて来る自分自身の問題、として読んでほしい。
そして、自分の身の回りのお年寄りの方に重ねて読んでほしい。
ちょっと見方が変わるかも。
日本のこれから、自分たちのこれからを切実に考えさせられる内容です。
真剣に、「なんとかしなきゃ!」と思います。
時に、切なく、涙もぽろり(いや、ぽろりではなくて、ぐしょぐしょかも・・・)と出てくるようなお話だけれど、なんだかとても暖かい。
読んでない方、ぜひぜひ読んでみてください。