ペットの話(3)
2008-08-31
今日もペット偏愛の話を続けます。
シカゴ大学の研究チームによると、人は寂しさを感じると動物やモノが意志を持っているように感じる傾向が強くなるんだそうです。
面白いのは、この傾向が「寂しさ」という感情に特有の現象だという点です。
例えば恐怖を感じても、擬人化傾向というのは強くなりません。
また、寂しさは嫌な経験であるだけでなく、命を危険にさらす恐れもあります。
人間は本当に孤独の中では生きていけないんですね。
人間にとって他人とのコミュニケーションというのは非常に重要なものです。
そしてそれができない時のための対抗手段として、「擬人化」というシステムが脳の中に備えられていると思われます。
要するに他人とのコミュニケーションに何らかの問題を抱えている人が、その代償としてペットに過度に感情移入し、愛情を注ぐようになるわけです。
「擬人化」しているわけですから、その人にとってペットは「家族の一員」になるのは当然でしょう。
こうい人は自分の独善的な価値観を他人に押しつけようとします。
そして、理解されなくても反省することもなく、ますます自分とペットの世界に閉じこもるようになります。
もう一つ興味深いデータを挙げておきます。
あるアンケートでは、ペットを飼っている女性は、飼っていない女性に比べ「恋人が欲しい」と答えた割合が少ないとの結果が出ています。
ペットがいる女性は結婚願望も比較的弱いとのことです。
ペットとの生活が異性や結婚への関心を薄れさせているわけです。
もう少し続きます。
では。
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コニャックと原産地呼称
2008-08-31
特に理由はありませんが、今日はコニャックと原産地呼称の話をします。
ご存知のようにコニャックはブランデーの一種で、フランスのコニャック地方で作られたもののみを指します。
基本的にはその等級はV、S、O、P、XOで表わされますが、Oはold、Vはvery、Sはsuperior 、Pはpale(年を経ることによって出た自然の色)を意味します。
そして、XOはextra oldのことで、大まかにいって40年から45年熟成させたものです(オーク樽の中で)。
しかし、実はコニャックはフランス国内ではあまり消費されないんですね。ほとんどが外国向けです(日本も主要消費国の一つです)。
確か中国人は食事中にもコニャックをがぶがぶ飲むと聞いたことがあります。
それはいいとして、こうした名称についてはシャンペンも同じで発泡ワインでもシャンパーニュ地方で作られたものだけをこう呼びます。
昔はなんでもかんでもシャンペンと読んでいて、ひどい時は、クリスマスに飲む単なるアルコール入りの甘い炭酸水までそう呼んでいました。
最近は少し変わったようですが。
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ペットの話(2)
2008-08-30
昨日の続きです。
まあコブラやタランチュラといった特殊なものを別にしても、ペットを偏愛する人は多いですね。
まったくの猫可愛がりで、人間だったらそこまで甘やかさないだろうと言うところまで甘やかします。
しかし、大抵の場合、ペットにとっては迷惑でしかないみたいですが。
たとえば、犬に変な服を着せたり、ものすごく高い餌を食べさせたり、豪華な犬小屋(クーラー付きなんてのがありました)に住ませたりします。
しかし、飼い主は犬の気持ちがわかるなんて言っていますが、要するに自分の好きなようにしているだけです。
犬が本当に喜んでいるかなんか確かめようがありませんからね。
そして、人がその犬を犬と呼ぼうものなら(当たり前のことなんですが)、この子にはちゃんとした名前がありますなんて怒ります。
餌じゃなくてご飯を上げているんだとか、さらにはペットなんて呼ぶな伴侶だとか、家族の一員だなんて言い出します。
しかし、犬は100%自分に依存しているから、要するに自分が絶対的な主人でいることができるから可愛いんですね。
要するに赤ん坊みたいなものです。
犬は裏切らないなんてこともよく言いますが、人間だったら反抗もするでしょうし、裏切ることもあるでしょう。
しかしそれは人格を持っているからです。
彼らはそうした人間同士の関係に耐えられないんでしょう。
しかも、こうしたペットへの偏愛は単に拡大したエゴを押し付けているだけのことがよくあります。
私はこうした考え方は一部のエコロジストに見られるような人命よりもクジラの命を優先するような姿勢に繋がるのではないかと思っています。
さらに続きます。
では。
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人は幻想を食べる(4)
2008-08-30
当然ながら、食べ物は値段と味が正比例するわけではありません。つまり、値段が10倍だからといって、美味しさも10倍にはならないんです。
ワインなんかでは、100万円以上するものもありますが、これは明らかに虚栄心で飲んでいるんですね。誰も本当に美味いなんて思っていないでしょう。
言わせてもらうならば、ワインは店頭価格で2000円くらいのもが一番値段と味のバランスが良いと思います。
しかし、ワインに限らず、値段が高いと聞けばそれだけで美味しいと信じてしまい、舌まで騙されるわけです。
だから産地偽装なんかが大流行しているんでしょう。
比内地鶏や米、ウナギ、和牛、黒豚もうなんでもありです。
中国がどうこう言っていますが、日本の食べ物もぜんぜん信用できません。
しかし、こうした偽装な絶対になくならないでしょう。人に虚栄心がある限り。
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ペットの話
2008-08-29
ニュースを見ていると、ある男性が自宅で毒蛇51数匹を無許可で飼っていたとして逮捕されたと報道されていました。
この人はコブラにえさをやろうとして左手人さし指を咬まれ、自ら119番したために発覚したんですね。
なんでも、彼の指を咬んだ蛇は、世界でも有数の猛毒を持つとされるコブラ科のトウブグリーンマンバで死ななかったのが不思議だとのことです。
そういえば、今日読んだ小説にタランチュラ等の大型蜘蛛を飼育する男性の話が載っていました。
この人も飼っていた毒蜘蛛に咬まれて死んでしまいます。
まあ、後者はフィクションですが、世の中にはいるんですねえ。
他人から見たらとても理解できないようなペットを飼う人たちが。
普通の人が怖がったり、嫌がったりするものはネズミや蜘蛛、ゴキブリ、蛇といったところでしょうか。
面白いことにこうしたものの中でもわりと平気なものと、絶対に駄目なものとに分かれるようです。
私に関して言うと、ゴキブリは駄目で蜘蛛もちょっと。蛇やネズミはまあ平気です。
ペットではないですが、前に住んでいた一軒家にも今住んでいる部屋にもヤモリがいます。
もちろん、部屋の中に住んでいるわけではなくて、網戸の上で虫を獲ろうとしているところを時々見かけるだけですが。
私はヤモリにはほとんど抵抗はないというか、むしろけなげで可愛いと思います。別にキスしたいとは思いませんが。
まあ、だからあまり一般的ではない動物に特別に愛着心を持つ人のことがまったく理解できないわけではありません。
まだ、書くことがありますので、続きは明日。
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人は幻想を食べる(3)
2008-08-29
次に、シャンペンのドンペリの本物当てがありました。
回答者には、ワイン通だという人が数人いたのですが、全員討ち死に。
毎日ドンペリを飲んでいると豪語した金持ちや、ワインマスター(よくわかりませんがソムリエみたいなものでしょう)の称号を持っているはずの男性も間違えました。
どうしてなんでしょうね。やはりワイン関係は難しいのかなあ。
そう云えば、かなり前の別の番組でですが、ワイン愛好家として有名な野球評論家(耳の大きい人ですね)や体の中を血の代わりにワインが流れているとうそぶいていた女優(いつも犬を連れている。名誉ソムリエだったかな)も、利きワインを間違って恥をかいていました。
要するにみんな味なんかわからないんでしょう。
ただ、自分は高いものを食べている、飲んでいることに満足し、グルメを気取っているだけなんです。
つまり幻想を食べているわけですね。
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フランス映画「あるいは裏切りという名の犬」(3)
2008-08-28
最初に書いた通りこの映画の原題は「36 Quai des Orfevres」(「オルフェーヴル河岸36番地」)で、パリ警視庁の住所です。
より詳しく言えばセーヌ川に浮かぶシテ島の中ですね。
向かいにノートルダム寺院があり、右側がセーヌ川、左側がオテル・デュー(※)というパリ最古の病院です。
そして裏には最高裁判所もあり、観光的にも面白いところだと思います。
(※)直訳すれば神の館。オテルは英語ではホテルですが、もともとは館という意味です。昔は病院は教会に所属していることが多かったためにこのような名称が残っているわけです。
パリ警視庁にはわりと思い出があります。
といっても逮捕されたわけではないんですが。
驚くかも知れませんが、当時共稼ぎだった私達夫婦は警視庁の中に住んでいる電気技師の奥さんに子供を預けていたんです。
それで妻と私が毎日交代で警視庁まで子供を連れて行き、迎えに行ったわけです(私たちは歩いて5分のサンミシェル広場に住んでいました)。
そのために特別の通行証も貰いました。
警視庁の中で爆破事件があった時は焦りましたね。幸い、子供にはまったく影響はありませんでしたが。
しかし、そんな事件があった直後でも、私や奥さんが割と簡単に出入りできたのは不思議でした。
普通だったらものすごく警戒が厳しくなって、部外者は当分の間、入れないようにすると思うんですが。
まあ、私みたいに毎日のようには行かなくても、もともとパリ警視庁は滞在許可証の交付や更新をするところなので、わりと外国人にもなじみがあるところなんです。
まだまだこの辺りのことは書くことがありますが、時間がかかりますのでまたの機会に。
では。
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人は幻想を食べる(2)
2008-08-28
金持ちの考えることはいつも同じなんですね。見栄で馬鹿なことばかりやっています。
それでこのクイズに正解したのは4人のうちたった1人でした。
スーパーで売っている1個20円の玉子を普通の米を水道水で炊いた飯にかけ、当たり前の醤油をかけたものと区別がつかないんです。
次に、トラフグの刺身が問題として出され、ダミーとしてもっと安いフグ、そしてなんとコンニャクの刺身が並べられました。
結果はと言えば、食通と自称している女性タレント(ケロン○さん)が、コンニャクを本物と間違いました。
私はフグを食べたことがないので良くわかりませんが、ちょっと信じられません。
フグとコンニャクですからね。そんなに似ているんでしょうか。それなら今後はコンニャクを買ってきて自分で刺身にしてもいいんじゃないかな。
幸い、フグと違って調理に免許も要りませんから。
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フランス映画「あるいは裏切りという名の犬」(2)
2008-08-27
昨日の続きです。
こういう犯罪映画には、犯人が人質をとって取り囲んだ警官隊から逃れようとする場面がよくありますね。
その時に警官や刑事が全員、拳銃を捨てるのが私には理解できません。
そんなことをしたら相手の思うままじゃないですか。
警官隊全員の命が危険にさらされます。
この映画でも、刑事の一人が撃ち殺されてしまい、犯人は逃走。
警察側は手を拱いて何もできません。
これじゃあどうしようもないでしょう。
犯人が逃走してから人質を無事に解放するかはわかりませんし、逃走中に関係のない市民に危害を加える可能性もあります。
人質の命が最優先であるのはわかりますが、警官の命も同じ重みがあるはずです。
その意味では、キアヌ・リーブス主演の「スピード」では、たしか主人公は犯人が人質を取った場合には人質の太股を撃つと言っていましたが、良い方法に思えました。
人質を撃つんですから驚くと思いますが、それによって犯人は驚いて人質を放すというわけです。
太股だったら命の危険はありませんからね。
しかし、実際に人質事件が起きた場合の対応方法はちゃんと決められているのかなあ。
できれば映画みたいな事態を招くことがないようにしてほしいものです。
まあ、ドラマに出てくるような凶悪な犯罪者なんてまず存在しないでしょうし、そんな状況が発生する可能性は低いのかも知れませんが。
では。
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人は幻想を食べる
2008-08-27
今日も食べ物関係の話をします。
この間、テレビで超高級の食べ物をブラインド(目隠しをするのではなく、ダミーと一緒に並べるすわけです)で当てるといったことをやっていました。ありがちな企画ですが。
最初は烏骨鶏(うこっけい)の玉子、コシヒカリ、醤油、ミネラルウォーターの中でも厳選したものだけを使用した玉子かけご飯が問題として出されました。
烏骨鶏の玉子は元々高いものですが、その中でも最高級だとのことで、確か1杯1万円以上だと言っていたと思います。
ちょっと話はずれますが、なんだか紀伊国屋文左衛門(元禄時代の大金持ちです)が食べた茶漬けを思い出します。
有名な名水や茶の葉を遠くにまでわざわざ人をやって取りにやらせ、米も最高級、漬物は中国のものを使って作られたお茶漬けです。
それで値段は10両。今で言えば100〜200万円といったところでしょうか。
昨日の蚊の目玉のスープもそうですが、金持ちは飽食のあまり極端に走るわけです。
そう云えば、一昔まえにラーメンを食べるためだけに飛行機で札幌まで行ったなんて話も聞いたことがあります。
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フランス映画「あるいは裏切りという名の犬」
2008-08-26
録画しておいた「あるいは裏切りという名の犬」(2004年)というフランス映画を見ました。
なんかカッコ良いタイトルでしょう。
実は原題は「36 Quai des Orfevres」で直訳すれば「オルフェーヴル河岸36番地」、
パリ警視庁の住所なんですね。
誰がどういう理由で付けたのか知りませんが、なかなかのセンスです。
この映画は日本でも一部では話題になったようですが、なにぶんフランス映画は人気がありませんからねえ。
商業的には成功したとは言えないんじゃないかな。
主演はダニエル・オートゥイユとジェラール・ドパルデューです。
二人とも渋いですね。ドパルデューの方はアメリカ映画にも結構出ていますから知っている人も多いでしょう。
内容を簡単に紹介すると警察組織内の権力争いと裏切りの話です。
ハリウッド映画は犯罪ものであっても大抵は明るいですが、フランス映画には伝統的に何か暗さがあります。
フィルム・ノワールの伝統を受け継いでいるんでしょうね。
興味深いことにこの映画の監督は元警官で、ストーリーは実際にあった事件を基にしているそうです。
しかし、内容が内容ですから、いろんなところから(特に警視庁)文句が出なかったんでしょうか。
まあそれはいいとして、とにかく面白いので犯罪映画が好きな方は是非ご覧ください。
蛇足を書きますと、この「あるいは裏切りという名の犬」はハリウッドでリメイクされるそうです。
主演はロバート・デ・ニーロ(多分、プロデュースも)とジョージ・クルーニーです。
では。
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人はなんでも食べてきた(8)
2008-08-26
そう云えば、最近、ちょっと知られるようになった最高級のコーヒー豆「コピ・ルアク」は、ジャコウネコの糞から採られる未消化のコーヒー豆ですね。
これも勇気があるなあ、という感じです。
更に凄いものとしては、イヌイット(昔はエスキモーと言いました)が食べるキビヤックというのがあります。
アザラシの腹の中にウミツバメを数羽詰めて地中に埋めて何ヶ月か発酵させます。
そして、なんとその水鳥の腐った内臓を肛門から吸うんですね。本当に強烈な臭いがするそうです。アザラシは食べません。
昔、イヌイットは完全な肉食でビタミン(特にC)を取ることができなかったので、こうした形で取っていたとのことです。
余談ですが、発酵と腐敗は同じ現象です、人間の役に立つかどうかで分けているだけです。
これらのものを食べる機会は一生ないと思いますが、万が一、目の前に出されたら、どうするかなあ。やはり降参するでしょうね。
イカモノはいくらでもありますが、今回はこれで止めておきましょう。
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冤罪事件とマスコミの責任
2008-08-25
ニュースによると、昭和42年に起きた「布川事件」(大工の男性が殺害され現金を奪われた事件)で、強盗殺人罪で無期懲役刑が確定した元服役囚の男性2人の再審請求が認められたとのことです。
ただし、元服役囚からの断念するようにとの申し入れにも関わらず、検察庁は特別抗告に踏み切っています。
こうした検察庁の強引な姿勢に対して、マスコミは非常に批判的です。
また、自白がないにも関わらず、有罪とされたことについても疑念を表していました。
しかし、マスコミは自白や確固たる証拠がない状態でも有罪とされた他のケースに対して、何かしたことがあるでしょうか。
たとえば、和歌山カレー事件です。
犯人と目された女性は自白をせず、一切罪を認めていません。具体的証拠もゼロです。
にも関わらず、マスコミは被告の女性の特異なキャラクターに飛びつき、完全に犯人扱いしていたことは覚えている人も多いと思います。
疑わしきは罰せずの原則、推定無罪の原則がマスコミによって守られたためしは一度もありません。
しかし、来年から導入される裁判員制度の下で、マスコミのこうした無責任な報道を真に受けて判断を狂わされる裁判員が出てくる恐れはないのでしょうか。
視聴率第一主義で常にセンセーショナリムに走るマスコミに自制心を求めるのは無理でしょうから、行政が指導する形になるかも知れません。
念仏のように報道の自由を謳うマスコミも結局は自業自得であることに気づくでしょう。
では。
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人はなんでも食べてきた(7)
2008-08-25
イカモノ食いの話を続けます。
ちょっと前にテレビを見ていると、ある国ではナマズでダシをとったスープを朝食に食べると聞いて、女性ゲストが顔をしかめていました。
ナマズくらいで驚いてはいけませんね(ブリッ娘をしていたのかも知れませんが)。
世の中には信じられないようなものを食べる人が沢山いるんですから。
幾つか紹介したいと思います。しかし、あまりひどいものだと皆さん引いてしまいますから、気分が悪くならないレベルのものにしましょう(それでもショックを受けるかも知れませんが)。
イカモノでも有名なのはやはり中国ですが、熊の掌、らくだのこぶ、生きた猿の脳みそといった定番(?)はおいて、あまり知られていない料理を紹介しましょう。
蚊の目玉スープを聞いたことがありますか。
大体想像はつくと思いますが、大量に採取したコウモリの糞を丹念に水洗いし、ネルの布で濾して集めた未消化の蚊の目玉をスープにしたものです。
蚊の目玉自体には味がないそうですので、歯ざわりを楽しむのでしょう。
いずれにしてもなぜこんなことを思いついたかはナゾです。
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インタビューに応える親友と称する人たち
2008-08-24
最近、残虐な事件が連続して発生しています。
と書くとごく当たり前の導入ですが、実は、これはそう思えるだけで、本当は凶悪事件の発生率は上昇しているどころか、低下しています。
ただ、マスコミの取り上げ方のためにそんな印象を持たされているだけなんです。
それはいいとして(いいことはありませんが)、こうした犯罪が起きるたびに容疑者の親友や知人なる人がニュースやワイドショーに出てきます。
そして、「彼があんなことをするなんて本当に驚いています」なんてことを語るんですね(もちろん、いろいろなバージョンがありますが)。
しかし、その内容は驚くようなものであることはほとんどありません。
大体、重要な情報であればまず警察に言うでしょうし、場合によっては公表できません。
いずれにしても、本当に友達であるのなら、親友のことを嬉しそうにペラペラとしゃべるはずがありません。
私は、自称友人たちの証言は(雑誌なんかにもしょっちゅうあります)、信用できないと考えています。
では。
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人はなんでも食べてきた(6)
2008-08-24
フランスではエスカルゴ(カタツムリ)や蛙を食べますが、イギリス人はフランス人を「あの蛙食い野郎」と罵ります。
ご存知のように日本ではイナゴやザザ虫、ゴカイ、蜂の子なんかが食べられていますし、東南アジアやアフリカでも虫は普通に食卓に上ります。
それでも、虫はゲテモノ扱いされることが多いようです。
しかし、それほど遠くない未来に、確実に食料危機が来るはずですが、その救世主となるのが昆虫だと言われています。
昆虫は無限といっていいほど大量にいますし、栄養満点だからです。
嫌だなんて贅沢を言ってられない時代がもう目の前に迫っているのかも知れません。
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コーチの裏切り
2008-08-23
興味がないなんて言いながら、またまたオリンピックのことを書きます。
まあ、仕方がありませんね。私の数少ない情報入手手段であるテレビでは他のニュースをあまりやりませんし、オリンピック自体突っ込み所が沢山ありますから。
ということで、今日もインターネットニュースで見つけた「コーチの裏切り」という話題を取り上げます。
簡単に紹介すると、オーストラリア競泳チームの男性コーチが、選手の訓練方法を記した独自「マニュアル」を中国競泳コーチに高値“販売”していたという話です。
そのためかどうかは判然としませんが、女子200メートルバタフライで中国コーチの教え子が大本命だった豪選手を破り金メダルを獲得しています。
そして、この結果を見てオーストラリア国内で「裏切り行為だ」との批判の声が上がっているわけです。
しかし、こうした行為はある意味当然かつ不可避でしょう。
一つには、水泳に限らずコーチ業はボランティアに近いといったことがあります(例外はあります)。
問題の男性コーチ自身は「私にも生活があるからね」と弁解しているそうですが、経済的にはまったく恵まれていないんですね。
次に指導内容や指導法は保護されるべき知的財産とは見なされていないこともあります。
将来的にはどうなるかわかりませんが、法律で罰することはできないんですね。
それにこうしたことは他の競技ではごく一般的に見られます。
たとえば、日本のシンクロナイズドスイミングのコーチの何人かは中国を初めとする日本のライバル国に教えに行っています。
また、日本もさまざまなスポーツで外国から多くの指導者を招いています。
サッカーなんか外国人が日本代表チームの監督でした(プロ野球にも外国人監督がいます)。
こうしたいわば国際交流を通じて、一つの競技が発展と進歩を遂げるわけです。
愛国心はわかりますが、もっと広い視点で考えるべきでしょう。
では。
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人はなんでも食べてきた(5)
2008-08-23
昨日まで書いてきたように、もともと人はありとあらゆるものを食べてきました。
だから現代の人間が考えると相当すごいものも口にしていたはずです。
しかし、今ではみんな贅沢になり、ちょっと変わったものを食べる人を見るとイカモノ食いと責めるようになってしまったんです。
ということで、今日はイカモノ食いの話をします。
まず、「イカモノ」ですが、最近はあまり使わない言葉みたいです。
もともとは如何物または偽物と書き、本物に似せたまがいもの、世間並みと異なる変なものを意味します。同義語としては「ゲテモノ」(下手物)があります。
しかし、どの程度のものをイカモノとするのかは難しいですね。場所によっても違いますし。
外国人から見れば日本人も結構不思議なものを食べていると思われています。納豆なんかがそうです。
それに、今は世界中で認められている鮨や刺身にしても、ちょっと前までは生の魚を食べるなんて野蛮人だと言われていました。
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マリー・キュリーとソルボンヌ大学
2008-08-22
先日、あるテレビ番組でマリー・キュリーが取り上げられていました。
日本ではキュリー夫人として有名ですが、本当にすごい女性です。
ラジウムの研究でノーベル賞を獲ったことはご存じだと思います。
ただ、彼女は2度ノーベル賞を得ているんですね。最初は夫のピエール・キュリーと共同で、2度目は単独で(余談ですが、ピエールは馬車に轢かれて死んでいます)。
しかも、娘夫婦も共同でノーベル賞を貰っていますので、一族では合計5つのノーベル賞を貰ったことになります。
マリー・キュリーはポーランド生まれで後にピエールと結婚してから、フランスに帰化しました。
そして、彼女はフランス語が完璧に話せましたが、唯一数字だけは若干苦労したとのことです。人にもよると思いますが、外国語で一番苦労する点でしょう。
ところで、マリー・キュリーは一般的にはソルボンヌ大学卒業となっています。しかし、実際にはパリ科学大学の出身なんですね。
要するに、当時はソルボンヌ大学という正式の名称はなかっんです。フランスの高等教育制度は複雑なので簡単にするためにソルボンヌ大学と言っているのかも知れませんが。
ついでですから、日本では誤解されている感のあるソルボンヌ大学について少し書いておきます。
ソルボンヌは実際にはパリ大学の一部です。
正確にはパリ第1大学(法学・歴史学・哲学・政治学)、パリ第4大学(文学、語学)、そしてパリ第3大学(文学・東洋語)は新ソルボンヌ大学と呼ばれています。
ご覧のように、人文科学関係の学科が集められた大学です。
ですから、時々、日本の小説やドラマにソルボンヌ大学で医学を学んだなんて医師が出てきますが、そんなことはありえないわけです。
さらに言うと、ソルボンヌ大学は日本の東京大学のようなエリート学校ではありません。
フランスには世界でも最高レベルのエリート養成学校がありまして、世俗的な出世を目指す若者はそちらに行きます(入学試験はものすごく難しいですが)。
ソルボンヌ大学は勉強や研究をするために行くところです。また、基本的には無試験で入れますから、日本人でも入学できます。
気が向いた方はどうぞ。ただし、フランス語がある程度できればですが。
では。
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人はなんでも食べてきた(4)
2008-08-22
それから鮨も保存食から始まっています。
最初はいわゆるなれ鮨です。
これは魚をごはんで包んで長時間寝かせるものですね。
そして、ごはんを捨て、発酵させた魚を食べます。
なれ鮨の代表と言えば滋賀県の名産品「鮒鮨」ですが、臭いが強烈なので、はまれば大好きになりますが、駄目な人も多いでしょう。
実はこうしたなれ鮨は外国にもあります。
まあ当然ですね。ニョクマム(魚醤)も多分ここから来ているんでしょう。
昨日、今日と食べ物のことを書いてきたので明日は珍しい食べ物のことを書きたいと思います(いわゆるイカモノ食いですね)。
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人はなんでも食べてきた(3)
2008-08-21
昨日、コーヒーの淹れ方を考え付いたのは凄いと書きましたが、よく考えてみるとこれも違いますね。
まず、植物の根や実、種を煎って、お湯で浸出させるという方法が見つけられたんでしょう。
そして様々なものを試した結果、コーヒーやお茶、ハーブ茶等にたどり着いたんだと思います。
タンポポの根を煎って粉にすると代用コーヒーになるのはご存知の方も多いと思いますが、本物よりもこちらの方が早かったのかも知れません。
どんなものでもそうですが、何か新しい方法が出来るといろいろなものに試してみるんですね。
それで上手くいったものが残るわけです。
特に保存食でさまざまな工夫がなされたようです。
たとえば、乾物なんかには沢山の種類があります。
中国ではナマコやアワビ、フカヒレも干物にされ、高級食材になっています。
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人はなんでも食べてきた(2)
2008-08-20
また、猛毒のフグを食べるのもまともとは思えません。
ちゃんとした調理法が確立されるまでにどれだけの人が死んだでしょう。もっとも毒が強い肝まで食べるんですから。
それから、これは今では食べないようですが、昔飢饉で沢山の人々が餓死したような時には、松の皮やさらには有毒植物であるソテツの実まで食べたそうです。
ちょっと話はずれますが、工夫で私が驚くのはコーヒーですね。
実を食べるのは当たり前ですが(産地では実際に食べられています)、その実をわざわざ取り出し、煎って、熱湯で浸出させるなんてことは、よほどでないと思いつかないでしょう。
だから、最初に戻りますが、ナマコなんてのは口にして当たり前なんですね。
海には沢山あるんですから。
勿論、どうしても食べ方を見つけられなかったものも多いと思いますが。
飽食の時代に生きる私たちはこうした昔の人々の苦労を忘れてしまい、こんな気味の悪いものを最初に食べた人は偉いなんて贅沢を言うようになったわけです。
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北京オリンピックで見つけたアラフォーの星
2008-08-20
水泳のトーレス選手(米国)をご存じでしょうか。本当にものすごい女性ですよ。
彼女は17才の時に初めてオリンピック(24年前の1984年のロサンゼルス・オリンピック)に出場し、4×100リレーで金メダルを獲得します。
そして、次のソウル(1988年)では4×100リレーで銅メダル 4×100mメドレーリレー銀メダル。
バルセロナ(1992年)でも4×100リレーで金メダルを獲った後引退し、テレビキャスターとモデルとして活躍します。
ここまででも大変な経歴ですよね。オリンピック3大会に連続出場し、メダル4個(金2、銀1、銅1)を獲ったんですから。
そして、華麗な転身まで遂げます。誰でもこれで満足するんじゃないかなあ。
しかし、彼女はシドニーオリンピック(2000年)で現役復帰してメダルを5個(金2、銅3)も追加します。
そして前回のアテネの前に再び引退し、結婚、出産。
女性としての幸せも掴んだんですから、あとは家庭に収まるか、せいぜいが後進の指導にあたるといったところが普通でしょう。
ところが、彼女は今回の北京オリンピックで、41才にしてまたしても現役復帰するんですね。当然、米国競泳史上最年長の五輪代表です。
そして3個の銀メダル(50メートル自由形、4×100メドレーリレー、4×100リレー)を獲得。
参加したオリンピック5大会ではすべてメダルを取り、合計のメダル数は金4、銀4、銅4となっています。
大変な精神力としか言いようがありません。不撓不屈の化身ですね。
単に引退した人間が復帰するのなら自分の意志でどうにかなりますが、彼女の場合は若いライバルを押し退けてオリンピックに出場し、きちんと結果を残しているんですから。
それから、50メートル自由形では自己ベストの24秒07をマークし、わずか0秒01差で金メダルは逃して「前日の夜につめを磨かなければよかった」と悔しがったそうです。
このコメントもいいですね。からっとしてジメジメしたところがまったくありません。
本当の意味で中年女性(最近流行りの言葉で言えば「アラフォー」ですか)の星でしょう。
ただ、なぜか日本のメディアでは彼女のことはあまり取り上げられません。
私はお涙頂戴の押しつけの感動話よりもこういった話のほうがずっと聞いて気持ちがいいと思うのですが。
では。
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人種差別の被害者と加害者
2008-08-19
先日、知人と雑談をしていて、人種差別の話になりました。
私が長い間住んでいたフランスにも人種差別はあります。
アラブ人に対する差別が一番大きいのですが、東洋人(もちろん、日本人を含みます)も蔑視されています。
私も何度か不愉快な目に会いました。
たとえば、ある小さなカフェで、その店は比較的外国人の客が多かったにも関わらず、フランス人の老人が「ここは一体どこなんだ。わけのわからない外国語ばかり聞こえてくる」と怒鳴ったのを聞いたことがあります。
一般的に年寄りにこうした人種偏見を持つ人間が多かったと思いますが、若い人たちにもいわゆる右翼や国粋主義、極端なのはネオナチスムまでいて、彼らと時として過激な行動に走ることがありました(アラブ人が殺されたこともあります)。
また、警察官や裁判官にまでこうした考えを持っている人間が結構いて、アラブ人や東洋人は取り調べにおいて酷い扱いを受けるだけではなく、裁判でも非常に不利になるんですね。
多分、日本に住んでいる日本人にはわからないと思いますが、欧米ではこうしたことが今でもごく普通にあります。
しかし、残念なことに、日本人はこういった人種差別の対象となり、不当な扱いを受けると文句を言うのに、自分自身も外国人(西欧人は除く)に対して偏見を持っていることです(もちろん、全員ではありません)。
こうした人たちは多分、想像力に欠けているんでしょう。
差別されるのがいやならば、自分も差別を止めなければいけません。
差別を見過ごしてもいけないと思います。
また、西洋人に対する劣等感を他の外国人にぶつけて鬱憤晴らしをしている面もありますが、いずれにしてもほめられたことではないでしょう。
では。
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人はなんでも食べてきた
2008-08-19
前にも書いたんですが、たとえばナマコを初めて食べた人は偉いとよく言います。
あんな不気味な格好をした生き物をよく食べる気になったというわけです。
しかし、これは考え方が逆なんですね。
原始時代の人の祖先は手当たり次第に何でも食べたんです。
目の前にあるものはどんなものでも口にしたでしょう。
これは気持ちが悪いなんて贅沢を言える状況ではなかったんです。
これは結構知られていると思いますが、人間は食べるものがない時期が長かったために脂肪を体内に溜め込むシステムが出来上がりました。
要するに、食べられる時に食べておいて食べ物がない時に備えるわけです。
そのために今では多くの人が肥満に苦しんでいるわけですが。
それはいいとして、人はどんなもでのも食べるために、様々な工夫をしてきました。
時には普通では食べられないものまで無理やり口にしてきました。
たとえばコンニャクです。
製法を知っている人は多くないかも知れませんが、コンニャク芋はそのままでは食べられないので、すり下ろしたものに石灰乳を加えて固めるなんてことをします。
本当によく考え付いたと思います。
コンニャクには栄養はまったくありませんから、ただ腹を膨らますためだけに考え出した方法です。
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不老不死の夢 (8)
2008-08-18
そう云えば金日成(金正日総書記の父)もそうした研究をさせていたとのことです。
権力者は栄耀栄華を永遠に享受するために不老不死を願うのでしょう。永遠に続いた王朝はないのですが。
今ではこれがもっと身近なものになっていて、セレブから普通の人たちまでアンチエイジングに励んでいます。
しかし、本当に人の寿命を延ばし、若さを保てるような技術が開発されれば、当然ながらそれは非常に高価なものになるでしょう。
結果として、一部の特権階級の人々によって独占されてしまいます。そして、本来平等であるはずの命にまで格差がつくんですね。
貧富の差がそのまま寿命の格差に繋がるような社会がそれほど遠くない未来に出現するわけです(現在でもはっきりとその傾向がありますが、これが更に顕著になります)。
科学技術がいくら進歩しても、結局のところ人と人の間の格差はなくなるどころか、更に広がっていくだけなのでしょう(全体的にレベルは上がりますが)。
では。
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死刑廃止に関する議論−新聞社の姿勢
2008-08-17
ちょっと前に取り上げた朝日新聞のコラム「素粒子」が鳩山前法相を「死に神」と表現し、全国被害者の会が同社に抗議していた問題が一応の解決を見たようです。
要するに朝日新聞社が謝罪したわけです。
しかし、同新聞社は、その謝罪文で「鳩山法相を中傷する意図はない」、「13人の死刑が多いと言っているのではない」、「件数が適正でないと言っているわけではない」と釈明していますが、これは明らかに言い訳ですね。
どう読んでも鳩山法相を攻撃していましたし、死刑執行を非難していました。
それを全国被害者の会に抗議されたからといって、ごまかそうとしているんですね。
卑怯としか言いようがありません。
それは置くとして、一体、朝日新聞社の真意はどこにあるんでしょう。
死刑廃止論に与しているのでしょうか。
それとも死刑存続論を支持しているのでしょうか。
私が今まで感じたところでは(私は朝日新聞を講読しているわけではありませんが)、同新聞社は死刑廃止論者であるように思います。
もし、そうであるのなら、この機会に正々堂々と論陣を張ればよかったんです。
たしかに全国被害者の会には世間的な同情が集まり易いので、不利かも知れませんが、それでも貴重な議論の機会だったと思います。
要するに同新聞社(他の新聞社も同じようなものでしょうが)には世間の攻撃を浴びてまで何かを主張するような確固たる信念がないんですね。
そして、ほとぼりが収まるとまたぞろ死刑廃止論を展開し、それにさほど抵抗がなければ口をぬぐって今回のことなど忘れたふりをするんでしょう。
私は本当に死刑廃止論者と犯罪被害者の遺族の間に議論がもたれるべきだと思っています。
頭の中で考えただけの理屈を超えた本当の意見を聞くことができるでしょう。
では。
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不老不死の夢 (7)
2008-08-17
不老長寿は人の見果てぬ夢なのでしょう。
東西を問わず、世界には不老長寿の人間に関する多くの神話や伝説があります。
たとえば、旧約聖書に出てくるメトセラ(ノアの祖父)は969歳まで生きたことになっています。
また、日本にも800年生きた八百比丘尼(人魚の肉を食べて不死になった女性)の伝説があります。
吸血鬼伝説も不老不死伝説の変形と言えるでしょう。
中国の神仙伝説も同じ発想です。
ただ、これはかなり信じている人が多かったようで(今でも信じている人がいるかも知れません)、昨日書いた秦の始皇帝も本気にしていたみたいですね。
比較的最近でもヒトラーは神秘主義にはまり、占星術だけではなく、不老不死を研究させていたと言われています。
Posted by elion 03:05:51│Comments(0) │TrackBack(0)
不老不死の夢 (6)
2008-08-16
それはいいとして、このように人は自然の法則に反しても長寿を願うものなのですが、ではそれが本当に実現したらどうなるでしょう。
当然ながら世界の人口は無限に増大し続けることになります。
そのために、食料不足が発生し、各国内で大規模な暴動が起こるでしょう。
そして、各国政府が食料を確保しようとするために世界中で戦争が起きることになります。
これを防ぐためには、子供を産むという行為をやめなければならなくなります。
結果として、世界には無理に若さを保ち続ける老人しかいなくなるんですね。
そんな世界に希望があるのでしょうか。
まあ、そこまでいかなくても人の長寿化には様々な問題が予想されます(一部の特権階級による長寿技術の独占等)。
これに真剣に対処することなく、長寿化を手放しで歓迎するのは楽天的すぎるでしょう。
Posted by elion 07:31:13│Comments(0) │TrackBack(0)
ミリとセンチ
2008-08-15
昨日、「ヘキサゴン」を見ていると簡単な計算問題を例の「おバカさん」たちに答えさせていました。
問題を正確には覚えていませんが、単位がややこしかったようで、6人の回答者うち5人が、何ミリリットルで1リットルになるのかといった質問をしていました。
そのうちの一人が現役の大学生だったのにはさすがにちょっと驚きましたが、今のレベルはこんなものなのかな。それが売りの番組ですし。
ところでミリは1000分の1だなんてことは学校では教えないのでしょうか。
つまりリットルを基準として、1ミリリットルは1000分の1リットルなんですね。
長さの単位でもメートルを基準として、1ミリは1000分の1メートルです。
ミリグラムやミリヘクトパスカルも考え方は同じです(蛇足ですが、1000はキロです)。
簡単でしょう。
ついでに言うと、センチまたはセントは100分の1ですね。
だから100センチメートルで1メートルになります。
そして1セントは100分の1ドルです。
こういう基本的な考え方というか、規則みたいなものを理解していると応用が利きますから、単位のことであまり悩まなくて済むんですが。
どうして学校では教えないのかなあ。それとも教えているんでしょうか。
ただ、こうしたことは英語やフランス語を話す国では、言葉の成り立ちから自明のことなので、わざわざ教えないと思いますが。
では。
Posted by elion 12:33:04│Comments(0) │TrackBack(0)
不老不死の夢 (5)
2008-08-15
人の老化と死は初めからプログラムされています。言ってみればこれは宿命なのですが、これに逆らおうとする人は沢山います。
最近でもアンチエイジングが大変盛んですね。様々な運動をし、サプリメントを飲み、整形手術をします。
また、医療も不老長寿をその目的の一つとしています。
今では、すでに書いたようにDNAレベルでの操作によって寿命を飛躍的に延ばすことも決して夢ではありません。
勿論、こうした人は昔から沢山いました。特に、栄耀栄華を極めた権力者ですね。
有名なのは秦の始皇帝でしょう。
始皇帝は徐福という方術士に不老長寿の仙薬を探させています。
余談ですが、徐福は日本にも来たことがあると言われていて各地に徐福伝説が残っています。
また、最近の研究ではどうも彼は始皇帝を騙したのではないかとも言われています。
なにせ大変なお金を出させたのですから。3000人もの人間を伴っていたそうです。
当然ながら、成果なんか上がるわけはありませんので、徐福はそのまま帰ってきませんでした。
Posted by elion 01:35:06│Comments(0) │TrackBack(0)
ダークナイト(バットマン)
2008-08-14
「ダークナイト」を見ました。
ご存じだと思いますが、「バットマン」の新シリーズの最新エピソードですね。
面白かったなあ。
最初は単なるポップコーンムーヴィだと思っていたんですがなかなか。
アメリカで史上最速で3億ドルの興行収入を記録したのも納得です。
もちろん、コミック原作ですし、いわゆるスーパーヒーローものなんですが、テーマが非常に重い。
子供にはわからないんじゃないかと思ったくらい。
バットマンは暗い雰囲気が特徴なんですが、この映画ではそれが際立っていたと言うか。
感動もありました。
そして、評判通り、ジョーカーの悪党ぶりがすごいんですね。
もともと、「スーパーマン」に代表されるスーパーヒーローものは主人公がかなり能天気なんです。
それが「スパイダーマン」あたりから変わります。
いわゆる悩めるヒーローですね。
バットマンもかなり悩みます。
コミックではロビンが死んでしまい、バットマンは自責の念から神経症になったりするくらいです。
そう言えば、「スーパーマン・リターンズ」は大してヒットしなかったのに、主人公が悪の快楽に溺れかける「スパイダーマン3」も大ヒットしています。
現代では、単純な勧善懲悪は通用しなくなっているのかな。
善人の心にも悪はあり、悪人にも善なる心がある。それがいつ入れ代わるかわからない。
これが新しいテーマなのでしょうか。
とにかく「ダークナイト」は面白いので、お暇な方は見てください。
損はしないと思います(損をしたと思っても私は責任は取りませんが)。
では。
Posted by elion 07:54:45│Comments(0) │TrackBack(0)
不老不死の夢 (4)
2008-08-14
近代文明以前の人間の平均寿命は40歳位でした。
これが特に19世紀後半からの医学の急速な発展により、人間はなかなか死ななくなりました。
現在、日本人では寿命は85歳前後になっています。
そして、日本はすでに国内での自給自足が出来なくなっています。
つまり親がなかなか死ななくなったために子孫の代の食料が足らなくなってきているわけですね。
日本だけではく、世界の先進国において、出生率が下がっていますが、これは当然の現象なんです。
平均寿命が延びているのに出生率が高いままだと、人口が増えすぎますから。
言ってみれば、自然がブレーキを掛けているわけで、これを人為的にどうこうすることはできないでしょう。
Posted by elion 02:22:39│Comments(0) │TrackBack(0)
不老不死の夢 (3)
2008-08-13
昨日書いたように、細胞は元々持っているコピーミスの修復という行動をある時期に止めてしまいます。
これが、人間で言えばだいたい25歳前後なんですね。子孫を残すべき年齢です。
つまり、細胞がコピーミスの修復を放棄することは、生物が子孫を残す上での自然界の法則と言えるでしょう。
生き物は子孫を残した時点で、親はそれ以上生きていてもしようがない、このままでは子孫の食べるものが無くなってしまうという理由から、死ぬように定められているわけです。
生き物は結局、遺伝子を世代から世代へと運ぶための乗り物にすぎず、種の維持のためには個体を犠牲にせざるをえないのです。
最近では、生物の進化は種全体の繁栄維持がすべてではなく、自分の利益を優先させると考えられていますが、それでも生物の死は種の維持のために必要です。
こう考えると、人が長寿を求めることは自然に反した行為と言えるでしょう。
Posted by elion 02:42:47│Comments(0) │TrackBack(0)
不老不死の夢 (2)
2008-08-12
こうして、ミスが積み重なることにより自律神経やホルモンの分泌に狂いが生じて、肉体にガタが来たり、肌に張りがなくなり、皺が増えていきます。
これが老化現象です。
ということは、誰でも考え付くでしょうが、コピーミスの修復を永遠に続けさせることができれば、不老不死を実現できるわけですね。
実はそれが最近の研究では必ずしも不可能とは言えなくなってきたんです。
細胞の中には永遠に完全なコピーをし続ける細胞があります。
それがガン細胞です(ただし、ガン細胞は細胞分裂の際、コピーの後に片方が死ぬというルールを無視する為、正常な細胞の領域を侵し生物を殺してしまいますが)。
このガン細胞と通常細胞の違い、特に修復行動を停止するスイッチを研究した結果、細胞の中にある「テロメア」という物質が細胞分裂の度に形を変えている事が分かりました。
通常の細胞では、テロメアは特定の繰り返し塩基配列を持ち、染色体の構造を安定に保っているんですが、DNAが複製する度に複製の機構上末端部分の複製は行われず、従って細胞分裂の度にテロメアは宿命的に短くなっていきます。
しかし、ガン細胞には短くなったテロメアを元どうりに修復する酵素、テロメラーゼが多く存在しているんですね。
ここまで来れば、後は簡単です(実際にはそうでもありませんが)。通常細胞にテマローゼを与えればいいわけです。
理論的にはここまで来ていますが、実用化はまだまだ先のことでしょう。また、仮に実現しても多くの問題が予想されます。
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不老不死の夢
2008-08-11
ちょっと前のあるテレビ番組で人間の老化のメカニスムについて説明していました。
なかなか面白いので、補足を加えて以下に簡単に説明します(同じテーマのかなり前の記事と一部重複します)。
ちょっと難しいかも知れませんが、できれば我慢して最後まで読んでください。
そうすれば、きっといいことが、特にないなあ。
ご存知のように人間の体は無数の細胞から構成されていますが、この細胞のそれぞれにも当然ながら寿命があります。
といっても、細胞は死ぬ時に分裂を行い、自分のコピーを造って後を託します。
そのお陰で人は成長しますし、成人してからも生命を維持することができるわけです。
ただ、人間の細胞は理論的には無限に増殖(分裂)できるはずなのですが、実際には60〜70回で止まってしまいます。
そして、この細胞分裂も完全ではなく、しばしばコピーミスを起こすんですね。
勿論、そのコピーミスは修復されますが、ある時期を過ぎると、この修復はだんだんと精度が下がっていき、修復自体も最終的には止まってしまいます。
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悪魔払いを巡る裁判−映画「エミリー・ローズ」(7)
2008-08-10
ところでエミリーが悪魔に憑かれることになった理由ですが、明らかにはされません。
彼女は幻覚の中で聖母マリアに会い、そうなる定めだと告げられます(これはなんの解決にもなっていませんが)。
エミリーは世間に悪魔の存在を知らせるための犠牲だと言うのです。
しかし、それが本当だとしてもなぜ神はそんな回りくどいことをするんでしょう。
そんなことのために罪のない女性を犠牲にしなくても、もっと簡単でわかり易い方法がありそうなものですが。
神を深く愛しているエミリーがどうしてこんなに目に会わされるのか、神は彼女を見捨てたのかとの疑問に答えは出されません。
好意的に言えば、結局、神のみわざは人には理解できないということです。
裁判にかけられた神父も神の問題は人には裁けないとして、控訴を断念します。
私にはまったく納得できませんが。
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悪魔払いを巡る裁判−映画「エミリー・ローズ」(6)
2008-08-09
しかし、これを法律で規定することは困難です(この辺の問題は非常に複雑ですからここでは深入りしません)。
弁護士はそこにつけこんだわけです。誰も完全には否定できないと言うことに。
これが日本だったら問題は簡単でしょう。聖職者であろうと、医師の資格を持たない者が医療行為を行うことはできないので、神父は間違いなく有罪です。
まあ日本では、神父による悪魔祓いの話は聞いたことがありませんが、祈祷師、巫女、霊媒といった人たちがお祓いをすることはよくあります。
その結果、人が死んだ事件が過去にあったようです。しかし、その場合でも信仰が裁判の争点になったことはないようです。
そう云えば、ちょっと違うかも知れませんが、昔、宗教上の理由から輸血を拒否し、子供を死なせてしまった親がいました(現在では医師は緊急措置として、両親の了承なしに輸血できます)。
彼らは罪には問われませんでしたが、世間から轟々たる非難を浴びました。日本ではやはり理解されないんでしょうね(私もけっして彼らの行動を容認はしていません)。
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悪魔払いを巡る裁判−映画「エミリー・ローズ」(5)
2008-08-08
この裁判で注意しなければいけないのは、アメリカでは(実際にはドイツで起きた事件ですが事情は変わらないでしょう)、裁判官や検事、そして陪審員もほとんどがキリスト教の信者であることです。
神父の弁護士だけは自分は不可知論者※だと思うと言っていますが。
※形而上の存在、死後の世界、神の存在、神のお告げなど、神学に関する命題の真偽、また客観的本質的な実存は本質的に認識することが不可能である、とする宗教的、あるいは哲学的な立場をいう。(出典:Wikipedia)
多分、こうした信仰の浸透度の深さは日本人の宗教観では理解できないでしょう。
そして、そのためにみんなジレンマに陥ってしまうんですね。
悪魔憑き、そして悪魔祓いを認めるかどうか。信仰心から考えれば、認めないわけには行きません。
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悪魔払いを巡る裁判−映画「エミリー・ローズ」(4)
2008-08-07
そして評決が出ます。有罪です。
しかし、陪審員たちは量刑に関する提案をします(陪審員は有罪、無罪を決めるだけです)。
裁判中の拘留期間で刑期を満了とすべきだというわけです。裁判長もこれを受け入れます。
要するに実質無罪です。大岡裁きと言うか。まあ弁護側の勝利と言っていいでしょう。
話は少し逸れますが、陪審員制の裁判では、事実がどうであるかよりも、陪審員を説得することが重要なんですね。
つまり、陪審員の心証が決定的な要素になるんです。だから、法廷での弁論術が大きくものを言います。
今まで、日本では刑事裁判の約97%が有罪になっていますが、裁判員制度が導入された後はそうも行かなくなるでしょう。
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悪魔払いを巡る裁判−映画「エミリー・ローズ」(3)
2008-08-06
それで、裁判が始まったわけですが、争点自体はそれほど複雑ではありません。
神父がエミリーの死に責任があるかどうかです。
すでに書いたようにエミリーの死因は栄養失調と自傷行為による衰弱ですから、神父が直接手を下したわけではありません。
しかし、彼は医師がエミリーに処方した薬の服用を止めさせました。
そして、医師はそれが死に繋がったと表明しています。
全体的には裁判は神父に圧倒的に不利なまま進むのですが、最終弁論で弁護士は起死回生の奇策に出ます。
一種の哲学論争に持ち込んだんですね。
「神と悪魔が存在するか否か。わからないが否定はできない。
エミリーは生まれつき憑かれ易い体質だったのか。可能性はある。
悪魔祓いが失敗したのは薬で脳が麻痺していたからなのか。断言はできないが可能性はある。
エミリーは、悪魔の存在を人々に知らせるために自ら進んで犠牲になったのか。断言はできないが可能性はある。
神父が過失致死の罪で有罪であることになんの疑問の余地もないのか。
事実は一片の疑問の余地のないもので、この事件では事実は何もない。
すべては可能性でしかない。唯一の事実は神父のエミリーへの愛である」
詭弁の最たるものですね。
こんなことを言い出したら裁判なんかできません。
何の疑いの余地もない事実だけを積み上げることなんか誰にもできないからです。
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悪魔払いを巡る裁判−映画「エミリー・ローズ」(2)
2008-08-05
粗筋を紹介します。
19歳の女子大生エミリー・ローズが原因不明の病気にかかります(幻覚らしきものを見たり、体がエビぞったり)。何らかの精神的疾患のようなのですが、正確にはわかりません。
精神科の医師はレントゲンを撮り、一応、病巣らしきものを発見したので、薬を処方します。しかし、なかなか効果が現れません。
一方でエミリーはムーア神父にも相談します。そして、神父は彼女が悪魔にとり憑かれていると考えて、治療を中断させ、悪魔払いの儀式を行うんですね。
しかし、その効なく、エミリーは死んでしまいます。一応、死因は栄養失調と自傷行為による衰弱ということになっています。
ムーア神父はエミリーを死に至らしめたとして過失致死罪で起訴されます。
そして、有能な女性弁護士エリン・ブルナーが教会の依頼で神父の弁護を担当することになります。
悪魔祓いを巡る裁判の開始です。
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悪魔払いを巡る裁判−映画「エミリー・ローズ」
2008-08-04
昨日に続いて、宗教関係の映画の話をしたいと思います。
ちょっと前に少し話題になった「エミリー・ローズ」(2006年日本公開)です。
アメリカでは初登場第1位を獲得するなど結構ヒットしたようですが、日本ではそれほどでもなかったような。
当時は結構テレビなんかで宣伝していたんですが。
ローマ・カトリック教会が正式に認めた悪魔憑きの実話に題材を得た映画とかのキャッチフレーズ。
そして、若い女性がエビぞりするエクソシスト風のシーン(好きな人にはこたえられない)。
主人公を演じた女優の演技もあってなかなかの迫力でした。
だから、ホラー映画だと思った人が多いんじゃないかな。
しかし、実際にはこの映画は悪魔に憑かれて死んでしまったとされる若い女性を巡る裁判の話なんですね。要するに法廷ドラマです。
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イマジン−宗教と戦争の残虐さ(続き)
2008-08-03
ある日、主人公は、ムスリム側の捕虜になり、強姦されて身ごもってしまったセルビア人の女性に出会い、彼女が産んだ赤ん坊の世話をすることになります。
異民族に汚されたとして家族から拒否された彼女と赤ん坊を主人公は離れた場所にある赤十字に送り届けようとするわけです。
途中で彼女はイスラム側の軍隊に殺されてしまいますが、主人公はなんとか無事に赤ん坊を送り届け、人間性を取り戻します。
かなりほろ苦い終わり方でした。
この映画には、主人公の罪もないイスラム教徒たちの大虐殺や子供の射殺以外にもショッキングな場面がありました。
かろうじて運行していたバスの乗客(赤ん坊の母親もその一人)を敵側の兵隊たちが捕らえ、隊長が大きなハンマーのようなもので片っ端から殴り殺す場面です。
映画ですから本当にあったことかどうかはわかりません。しかし、戦争とは結局そうしたものでしょう。
よく日本人は平和ボケしていると言います。しかし、そう言っている本人も戦争の悲惨を実感として理解しているとは思えません(勿論、私も)。
実際にそうした国や地域に生きない限り、本当のことなどわかるはずがありません。
「イマジン」が言うように宗教なんかないほうが世界は平和になるのかも知れませんが、やはり宗教のしがらみが薄い日本人には本当のところはわからないのでしょうね。
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イマジン−宗教と戦争の残虐さ
2008-08-02
昨日、取り上げた「イマジン」では、宗教なんかない、人々が平和に暮らす世界を歌っていましたが、これに関連して、ちょっと前に、テレビで見た「セイヴィア」という映画を思い出しました。
ジャンル的には戦争映画で、大変重いテーマを扱っています。
以下にあらすじを紹介します。
主人公は米軍将校で、赴任地のパリで妻と子供を爆弾テロで失います。
彼は犯人をイスラム原理主義者一派だと信じ込み、葬儀場の近くのモスク(イスラム教寺院)で、多分何の関係もないであろう信者たちを全員撃ち殺してしまうんです(多分、10人ちょっと)。
そして、逮捕を逃れるために傭兵となり、ボスニア紛争真っ只中のユーゴスラヴィアにわたり、ムスリム側と戦います。
彼は狙撃兵だったのですが、はぐれた山羊を探すために、まったく無防備に近づいてきた少年を躊躇うことなく射殺します。
まあ、確かに酷いのですが、パリから行動を共にしてきた彼の戦友は女の子を前に油断し、手榴弾で吹っ飛ばされますから仕方がないんですね。
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改名の効果
2008-08-01
改名の効果
ちょっと前のことですが、あるテレビ番組で何人かのタレントや芸人が有名な占い師に改名を依頼したことがありました。
彼らは自分の現状に満足できず、もっと成功したいと願っていたんです。
これはまあ当たり前と言うか、誰でも思うことでしょう。
しかし、客観的に見れば、彼らは自分の身の丈がわかっていないとしか言えません。
もちろん、実力があっても運がないために成功できない人は沢山いるでしょう。
しかし、実力もないのに自分は運がないから成功できないと思っている人のほうがずっと多いんですね。
人は大抵自分を過大評価しています。
だから自分の境遇への不満を運のせいにしたがるんです。
さもなければ世間の見る目がないせいにしたりもします。
芸人を例に上げれば、みんな冠番組を持ちたいと思っているようです。
それで最終目標は島田紳助さんか明石家さんまさんです。
しかし、紳助さんやさんまさんのような人は本当の天才ですから、最初から無理であることは明らかなんですが。
大体、冠番組をもって切り回して行くような才覚さえも持ち合わせていないんです。
もちろん、大きな夢を持つことは悪いことではありません。
ただ、それなら努力によって目標に近づくことを考えるべきでしょう。
姓名が人生になんの影響もないとは言いません。特に、それが芸能人であればなおさらです。
しかし、だからといって安易に改名に頼ろうとするのは本末転倒ですね。
あの占い師のアドバイス通りに改名したタレントがその後どうなったかはみなさんご存じの通りです。
念のために申し上げておきますと、テレビ番組での改名が企画であることは充分に承知しています。
では。
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言霊についての考察−イマジン−世論操作(続き)
2008-08-01
また、アメリカに追随してイラクに派兵したイギリスのBBC放送も放送禁止にしました。
要するにそうした戦時において、兵士や国民の士気をくじくというのが理由のようです。
それから、これは最近のことですが、英国国教会系の小学校が「反宗教的」との理由で児童が歌うことを禁止しています。
確かに、「想像してごらん、国なんかない。難しいことじゃない。何かのために人を殺したり、命を投げ出すことなんかない。宗教もないんだ。人々が平和に暮らすことを想像してごらん」(エリオンの適当訳)と言っています。
しかし、これは明らかに宗教上の対立のために引き起こされる紛争のことを歌っているわけです。
それを禁止しようなんてのはちょっと了見が狭すぎるのではないでしょうか。
まあ、宗教のことはさておくとしても、国民の意識を操作するためにラジオで流される歌まで規制しようとする国家権力のやり方は本当に露骨ですね。
日本では幸いなかったようですが、もしそんなことを政府が始めようとしたら注意しないといけません。
ただ、「イマジン」のようなわかりやすい基準になる曲をすぐには思いつきませんが。
「イマジン」の例もある意味では言霊の威力とそれに対する権力者の恐れを表していると言えるでしょう。
Posted by elion 03:25:57│Comments(0) │TrackBack(0)