法律とオカルト

92778.jpgテレビドラマを見ていると呪いで人を殺すといった場面が出てくることがあります。

では、この呪いを行った人は法律的に見て有罪になるでしょうか。

実は、法律では心霊現象の存在は認められていません。

たとえば、刑法には「不能犯」といった考え方があります。

行為者が、本来、犯罪の完成に至るべき危険性を含んでいない行為により犯罪を実現しようとした場合には、罪に問われないんです。

ちょっと難しいかも知れませんので説明します。

丑の刻参り(藁人形に五寸釘を打ち込む呪いの方法)を行っても、他者に実害は発生せず、「呪い」という、現代においておよそ非科学的な方法で犯罪を実行することは不可能と考えられているわけです。

これは行為者の意志には関係ありません。

たとえ、明白な殺意をもって、わら人形に釘を打ち込んでも、さらには、万が一、対象となった人間が死んだとしても、呪いをかけた者がそれだけで逮捕されることはないんですね。

しかし、法律でオカルト・心霊現象の存在を否定することはできません。

日本では信教の自由は憲法で保障されているからですね。

宗教と超常現象は密接な関係があることは誰にも否定できないと思います。

そして、神を肯定することは奇跡や超常現象、さらには悪魔の存在をも認めることになるはずです。

法律でこのあたりの問題を解決することは多分無理ではないでしょうか。

長くなるので、続きは明日。

では。