ある生物学者によると人間の寿命は理論的には50年程度だそうです。
これは動物の体重と心拍数は反比例し、一生の心拍数は20~23億回で一定するとの学説に基づいています。
たとえば、ネズミの心拍数は毎分約600回で、寿命は約4年。
ゾウの心拍数は毎分約40回で、寿命は約70年です。
ところが、人間の寿命だけ例外的に長いのです。
人類の祖先が森林生活をしていた時には、多分、この法則が当てはまっていたと思われます。
つまり、寿命はせいぜい50年くらい。
そして、この50年というのは事故が何も起きず、病気にも罹らないことを条件にしていますから、実際にはもっと短命だったでしょう。
しかし、時と共に人間は寿命を伸ばしていきます。
これには沢山の理由が考えられます。
まず食生活、そして、衛生状態(医療)を上げることができるでしょう。
食生活については、果物や野菜中心から肉食に移行したことから、豊かな栄養を取れるようになり、長命になりました。
同時に脳が大きくなり、脳の成長のために時間がさらにかかるようになりました。
さらに、火を利用した調理により食物が柔らかくなったので、高齢でも咀嚼できるようになったわけです。
続きます。
人の長命化と高齢者社会
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