芸人と芥川賞(4)

IMG_0016.jpg続きです。

今、世間は又吉さんの芥川賞受賞で大騒ぎですが、当然ながら受賞が最終ゴールではありません。

昨日、書いた通り、これから発表する作品が勝負です。

芥川賞や直木賞を取っても、その後鳴かず飛ばずで消えていった作家は山ほどいます。

また、作品を発表することができても、とても飯が食えず、別に仕事をもっている作家も多い。

特に純文学は売れないので、文筆だけでやっていけるのはほんの一握りの作家だそうです。

又吉さんの場合は知名度がありますから、第2作、第3作は売れるでしょうが、その後はわかりません。

まあ、売れなくなっても彼は書き続けるでしょうが(彼には作家魂があるようですから)。

ところで、芥川賞受賞によって彼の芸人生命が終わるとの意見があります。

なんでも芸人が文化人化すると面白くなくなるんだそうです。

たけしさんやダウンタウンの松本さんのように。

しかし、私の考えで、どんな芸人でもいつまでも面白いなんてことはありえないんですね。

多分、芸人として世間からずれてしまったことを感じるから文化人の方に舵を切ろうとするのでしょう。

申し訳ありませんが、私は又吉さんが、1人の時も、綾部さんと一緒の時も、芸人として面白いとは思いません。

特に、彼の芸風では、文学よりになったところで大きな影響はないでしょう。

ただ、一挙に売れっ子になったために、殺到する依頼のために忙殺され、最悪の場合は身体を壊してしまう恐れは十分にあると思いますが。

では。