さらに続きです。
若者を批判する言葉は山ほどありますが、「最近の若いやつらは本を読まない」はその典型でしょう。
世の中の親も子供によく言います。
「テレビゲームばかりしてないで、本でも読んだら」
中学校なんかでも生徒に世界文学を読ませようと必死です。
どうも根強い読書信仰みたいなものがあるみたいですね。
本さえ読んでいれば、頭が良くなる、正しい人間になれるといった。
しかし、本当に本、特に小説なんか読んで何かの役に立つんでしょうか。
大体、江戸時代や明治・大正時代には小説は婦女子の読むもので品が悪く、悪徳を広めるものだとさえ考えられていました。
それが昭和の後半、特に戦後になって大きく様変わりするんですね。
本を読むことが知能を高める方法として推奨されるようになったわけです。
しかし本当に本を読むと賢くなるのでしょうか。
ここに面白いデータがあります。
OECDでは加盟国の15才の生徒に対して読解力、数学、科学のテストを行い、その結果をさまざまな角度から分析しているんですが、その中に「趣味としての読書時間量」との相関関係との項目があります。
まだ続きます。
では。
読書の意味 (5)
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