人工知能との恋愛(続き)

20160508091032-af773b36c10f87a8361fab729cbb024def52810d.jpg続きです。

人工知能と人間の恋愛はあり得るでしょうか。

人間側からの一方的な恋愛だったら十分に考えられます。

もともと、人間以外の動物や非生物(人形等)を対象とする恋愛は文学や映画でしばしば取り上げられてきました。

ただ、私の個人的見解ですが、こうした人間以外のものに対する恋愛は、どちらかと言うと男性に多いような気がします。

男性はイメージで恋愛する傾向が強く、フィギアなんかにはまるのも大抵は男性ですから。

「her/世界でひとつの彼女」の人工知能も、本当に魅力的で、コンピュータにあんな声、あんな調子で話されたら、大抵の男性は理性をなくすかも知れません。

しかし、実際には人工知能の声を女性にしたのは主人公なんですね。

もともと性別はなく、男性、女性のどちらでも選べた。

当然ながら女性の声で話すからといって人工知能自体が女性になったわけではありません。

主人公がどんどん擬人化してゆき、恋愛感情を持っただけです。

映画では人工知能もこれに応えていましたが、実際にコンピュータが人間を愛するようになるかについては大いに疑問です。

コンピュータに自発的に思考させること自体が大変な問題なのですが、これをクリアしたとしても、肉体をもたず、繁殖本能ももたないコンピュータが人と同じような愛情を感じるようになるとは考えられません。

ただ、これは大変複雑な問題ですからまた別の機会に取り上げたいと思います。

では。