社長さんはいい気持

20160514082236-356d0bf0b33676291dfd7c9d2ae191044a01ead0.jpgテレビを見ていると、会社の社長自身が出てくるCMが良くあります。

すぐ思い出すのはリー〇21でしょう。

あの社長は話し方はぎこちないし、滑舌は悪く、顔に特徴なし、オーラなんかかけらも出ていません(ものすごく控えめな表現です)。

ではなぜこんな下らないCMを流すのでしょうか。

実は広告代理店の裏技なんですね。

彼らはプロですからもっとまともなCMを作るのは簡単です。

しかし、クライアントの意向があります。

いろいろ企画を出しても、文句ばかりつけられて、思い通りのものなんか作らせてもらえません。

だからクライアントがうるさかったり、予算がなかったり、手を抜きたい時には社長を出演させるようにするわけです。

大抵の場合、社長は出演できることに興奮していますし、自分にはものすごく甘いですから、できに文句は言いません。

当然ながら取り巻きに率直な意見を言えるような人間もいません。

だから大抵はOKになります。

一代で会社を築き上げたような成り上がり社長がこうした企画に一番弱いんですね。

それで「社長、素人とは思えないほど演技がお上手ですね」とまるわかりのお世辞を言われると「出演料をもらわんといかんなあ」と悦にいるんだそうです。

これで広告代理店もクライアントも大満足。

迷惑するのは視聴者だけ(会社のイメージは落ちますが)。

めでたしめでたし。

では。