視察は誰のため(続き)

20160526080055-2332cfe85a64ded40bcc95bd876e2776b776fcef.jpg続きです。

昨日書いた通り、視察なんて都知事に限らずまったく意味がありません。

私がパリに居た時にも日本から国会議員や地方議員が沢山来ていました。

彼らはまずパリ市内視察をします。

お気づきのことと思いますが、これは要するに観光です。

報告書に観光とは書けないので、視察にするんですね。

そして、ショッピング。

真面目な訪問もないことはないですが、これも単なる言い訳のようなもので、別に本気で何かを学ぼうなんて気はありません。

大体、ほとんどのことはわざわざパリに来なくてもわかっています。

私が見た一番ひどいケースは、国会議員の視察旅行でした。

確か3人のグループでしたが、飛行機はファーストクラスで、ホテルもレストランも一流ばかり。

その上、ショッピングもエルメスやシャネルといったところで大量にお土産を買います(今で言えば爆買いかな)。

ネクタイやスカーフなんか数十本まとめ買い。

そして、かかった費用は、この買い物も含めて、すべてパリに事務所を持っているある企業が負担しました。

議員は一銭も出していないんですね。

都知事の公私混同が批判されていますが、大体、国会議員なんてこんなものと思って間違いないでしょう。

今回の大騒ぎにしても、しばらくするとうやむやにされるはずです。

野党の議員も本気で攻撃したら自分の身に降りかかってきかねませんから。

では。