ちょっと前のことですが、あるテレビ番組で世界の面白い法律を紹介していました。
たとえば、イタリアのローマでは「金魚鉢で金魚を買ってはいけない」のだそうです(何回かテレビで取り上げられています)。
「動物の権利を守るオフィス」の女性は、
1.水槽には中にいる魚の長さの総計(cm)×2リットルの水が必要(最低30リットル)。
2.丸形の水槽や角がカーブになっている水槽は禁止。
3.水槽の水の交換、浄化、酸素補給を行わなければならない。
と説明していました(違反の場合には50から500ユーロの罰金)。
その理由としては、角がないと金魚から見て、ぐるぐる回って見えたり、外がぼやけて見えるためにストレスがたまるからとのことです。
そして、当然ながらこれには何の科学的根拠もありません(この法律は決して大昔ではなく、2005年11月に制定されています)。
また、オーストラリアのシドニーでは魚、海老、蟹の活作りは禁止されています。
「動物に対する残虐な行為禁止法」に「魚類、甲殻類(海老、蟹)も痛みを感じるから」と定められているのだそうです(1979年制定)。
これについて、オーストラリアの動物愛護団体の女性は「オーストラリアが魚、海老などの保護を導入したことは大変素晴らしいことです。このルールのお陰で人間が彼らを調理する時により人道的な方法で調理することができると思います。甲殻類や魚類には苦痛を感じる特別の感覚器官があると私は信じています」と述べています。
ご覧のように、これも単に信じているだけなんです。それ以上の根拠はありません。
まったく独善的かつ偽善的でしかないと思いますが、彼らは大真面目なんですね。
何を信じようとその人の勝手ですが、しかし、それを他人に押し付け、果ては法律まで制定するのは明らかに行きすぎでしょう。
そう云えば、昔、知りあいにベジタリアンの女性がいて、彼女は「動物は殺される時に体の中に毒物が発生する。だからその肉を食べるのは健康に良くない」と言っていました。
これにもまったく科学的には根拠がありません。しかし、それを指摘しても彼女は耳を貸さず、自分の幼い子供たちにも肉を食べさせませんでした。
そのために学校から栄養失調気味だと指摘されたらしいのですが、それでも意見を変えようとしないんですね。
動物愛護かもしれませんが、下手をすると児童虐待になるでしょう。
まさに本末転倒です。
では。
追記 日本にも外国から見て非常におかしい法律があるかも知れませんね。
世界の面白い法律と偽善
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