品格がある人間(2)

20160724073734-409ff3d0dde61b6f127ce4a1bf333193d0344e23.jpg昨日の続きです。

大人に「品格」がなくなった例として、図書館の本のページを破り取る、救急車をタクシー代わりに使う、火事現場で煙草を吸いながら見物する、葬式の時に亡くなった人の顔を写メールで撮る、といった行動を取るなどがよく上げられます。

しかし、これらは単純に常識が欠如しているだけで、品格がどうしたと言う問題ではないでしょう。

反対に品格がある例としては、角界の伝説の横綱、双葉山が取り上げられることがあります(69連勝で有名なのですが、今の人は知らないでしょうね)。

彼は勝った時も、また、70連勝をかけた試合で負けた時でさえもまったく表情を変えなかったそうです。

これが理想的な横綱像なんですね。

相撲ではガッツポーズはご法度だそうで、これは剣道なんかでも同じですが、負けた方の気持を考えろとの教えです。

野球でも、王監督も選手時代には記録になるようなホームランを打っても、ほとんどガッツポーズをしなかったとのことです。

そう云えば、高校野球でも大げさなガッツポーズを取った選手のホームランを無効にしたなんて話がありました。

しかし、私にはこれはうそ臭いと言うか、自然な人間の感情を押えるという儒教的な、旧弊は考え(だから女性蔑視が見られます)で、非常に不自然に思えます。

明日に続きます。

では。