「品格」のある人間の続きです。
イギリスには、品格を持った人間を育てるためのパブリックスクールという教育機関があります。
この学校は全寮制で「ハリーポッター」に出てくるホグワーツ魔法魔術学校を考えれば大体のイメージがわかるでしょう。
勿論、魔法を習うところではなくて、元々は貴族の子弟がジェントルマンになるための作法を学ぶための学校です。
学費は年に500万円と非常に高いので、最近は貴族も結構没落していますから、主に金持ちの子供が通うのでしょう。
パブリックスクールでは、「上流階級」の人間にふさわしい行動やマナー、云ってみれば騎士道を教えるとのことです。
そして、勉強だけではなく、スポーツ(代表的なのはラクビー)や先輩後輩の人間関係を通じて、人を思いやれる人間を育てることを目的としているとのことです。
しかし、こんなのは建前であって、周知のようにイギリスは完全な階級社会です(階級によって生活態度や話し方もまったく違うそうです)。
「支配階級」が一般庶民を搾取し、近代では植民地を搾取して繁栄を享受してきたわけで、パブリックスクールは彼らがいかに庶民を支配するかの方法を教えるところなんですね。
これが彼らが言うところの人に対する思いやりの心の実態です。
続きは明日。
では。
品格のある人間(3)
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