今日も昨日のパブリックスクールにやや関連したことを書きます。
フランスには「noblesse oblige」(ノブレス・オブリージュと発音します)と言う言葉があります。
結構有名な、日常的に聞くような格言ですね。
フランス語の辞書を見ると「位高ければ徳高かるべし」なんて訳が書いてありました。
文語調(格言ですからね)なので分かりにくいと思いますが、要は、貴族はその身分に相応しく振舞わなければならないと云うことです。
英語でもこのまま使われていて、たとえば「act in a spirit of noblesse oblige 」といった用例があります。
「ノブレス・オブリージュの精神で活動する」と言うこともあります。
この場合は「高い身分に伴う義務」と言う意味で使われているようです。
「noblesse oblige」は、元々はフランスや英国なんかの貴族の考え方だったわけで、明らかに差別思想が底にありますね。
まあ、それは置くとして、現代に直すならば「金持ちや高い地位にいる者にはそれに応じた責任がある」とか、
「持てる者は持たざる者に与えなければならない」または「恵まれた立場にいる者はそうでない者に対して行動で範を垂れる」と考えてもいいでしょう。
具体的に言えば、アメリカや英国なんかでは金持ちによる寄付がごく自然に行われています。
世界一の大富豪と言われるビル・ゲイツなんかでも巨額の寄付をしたり、科学研究を支援するための基金を創っています。
勿論、売名を目的にしていたり、偽善的だったり、税上の特典があるなんてこともあるんですが、それでも何もしないよりはましでしょう。
もう少し続きます。
では。
品格のある人間(4)
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