音楽の未来

20160824084515-b40c6d0b08dd61fc1c51fbb208a00dc7eb0b67de.jpgニュースによると、一般社団法人日本音楽制作連盟(音制連)、日本音楽事業者協会(音事協)、コンサートプロモーターズ協会(ACPC)、コンピュータ・チケッティング協議会の4団体が、国内人気アーティスト115組と音楽イベント24の賛同を得て、昨今横行している「チケット高額転売取引問題の防止」を求める共同声明を22日に発表しました。

最近、CDをはじめとする音楽ソフトの売上が減少する一方で、ライブ市場は急成長しています。

しかし、それに伴い、チケット転売ビジネスも大規模なマーケットとなり、チケットを買い占めて不当に価格を釣り上げる高額転売、ネット上での取引による詐欺などが横行しているのだそうです。

そのため、(1)組織や個人主が利益目的でチケットを大量購入し、転売サイトを使用して通常の何十倍という高価格で取引を行い、多額の利益を得ている(2)何らかの方法で大量購入している組織や個人主により、ファンが正規価格でチケットを購入できない(3)転売チケットを購入したファンが、ライブ当日に入場できない・・・といった問題、被害が発生。

私も偶然この共同声明を新聞で見ましたが(普段、新聞は読みません)、確か、「私たちは音楽の未来を奪うチケットの高額転売に反対します」とサブタイトルが付けられていたと思います。

なるほどねえ、たしかにチケットの転売は大変な問題なのでしょう。

しかし、私に言わせれば、日本の音楽の未来はとっくの昔に失われています。

どこかの敏腕プロデューサーが、素人同然の女の子を集めた集団を人前で歌い、踊らせることを考えつき、それが予想を大きく越えた成功を納めた時に、日本の軽音楽界は事実上終わった。

たとえば、ファンにCDを何十、何百枚も買い込ませるようなシステムは、とてもまともとは言えないでしょう。

しかも、歌い踊る女の子たちは、単に利用されているだけで、経済的にはほとんど報われていない。

儲けているのはプロデューサーや事務所、関係者だけ。

それに比べれば転売問題なんて大したことないんじゃないかな。

上記の共同声明には多くのアーティストが参加していますが、彼らはこの状況をどう思っているのでしょう。

まあ諦めているのでしょうね。

では。