潔い死 !? (2)

20160906083942-a20c4106504850ab1efd1e353ad8c23cda10cb19.jpg昨日の続きです。

また、彼は侍(武士)が大好きなようですが、いわゆる士農工商といった身分制度はどう思っているのでしょう。

是認しているとすれば、意地悪な言い方をすれば、人種差別にも反対ではないのかな。

それはいいとして、江戸時代の日本の人口は推計で2500万~3000万と言われていますが、そのうち武士階級が占める割合は、多めに見積もっても5~7%です。

町人(商工)もそんなに多くなく(10~15%ほど)、日本人の大半(およそ80%)は百姓などの一次産業従事者でした。

武士はこれらの人たちを搾取してのうのうと生きていたわけです。

そして、基本的には生産活動をせず(いやしいことだからです)、今で言う行政的な仕事をしていました。

要するに公務員ですね。

公務員が悪いとは言いませんが、もっとも尊敬されるべきとも思いません。

日本に詳しいようでも、彼も武士に幻想を抱いているのでしょう。

まあ、日本でも、スポーツや格闘技で「武士道」を標榜することが良くあり、野球の日本代表を「サムライJAPAN」などと呼んでみたりしていますから、無理もないと言えますが。

私に言わせれば、現在の日本人はほとんどが百姓の子孫であり、精神的にもいわゆる村社会的なものを引き継いでいます。

日本人らしい日本人とは百姓(今はサラリーマン)であるのならば、潔い死を選ぶとは思えません。

もう少し続きます。

では。