ボブ・ディランのノーベル文学賞受賞 (2)

20161012070240-36529796bfe999772e389d634774bd2925206e7b.jpg続きです。

ニュースを見ていると、案の定、批判している人が結構いました。

歌手にノーベル文学賞を与えるのは違和感があるとか、ちゃんとした文学者が受賞すべきだ等々。

しかし、こんなことは言うまでもないと思うのですが、歌手や芸人(又吉さんのケースですね)が文学賞をもらって何が悪いのでしょう。

職業ではなく、作品を見ないと(ノーベル賞に限らず)。

ただ、作品の評価ということになると、日本人でディランの歌詞が本当に理解できる人がどれだけいるのかなあ。

もちろん訳詞なんか読んでも意味はないし、英語がものすごく達者だとしても難しいんじゃないかな。

アメリカ人にもわからないと言われているくらいですから。

まあ、批判は日本だけではなく、フランスやアメリカ国内でさえ、聞かれるそうですが。

しかし、ノーベル文学賞は普通の文学者のみを対象とするなんて規則なんかありません。

また、あるフランス人の作家はどこに作品があるんだと批判しましたが、歌詞は立派な作品だし、歌詞集も沢山出ています。

大体、ディランは「卓越した詩の力による作詞がポピュラー・ミュージックとアメリカ文化に大きな影響与えた」としてピューリッツァー賞特別賞ももらっています。

普通に考えるような歌詞ではないということです。

今後、ますます文学の幅が広がって行くのを止めることはできないでしょう。

昔の習慣にしがみついたり、本当はやっかんでいるだけのような人たちのことはほっておきましょう。

とにかくボブ・ディラン、おめでとう(私なんかが祝福しても何の意味もありませんが)。

では。