ピラミッドの謎

20161010083629-95dd8b44a2115733f94d1e6ada929b9ce3215280.jpg今日は、思いつきで、古代人の知恵や力の話をします。

かなり前ですが、古代文明の遺跡の謎を扱った本が大ベストセラーになったことがあります。

類似の本も沢山出版され、大ブームになりました。

取り上げられた遺跡の中で一番有名なのは、ピラミッドとナスカの地上絵かな。

その主張を一言でいうと、これだけのものを当時の人間が作れたはずがない。

ピラミッドの例では、機械やエネルギーもないのにあんな大きな石をあんなに上まで運べるはずがないといった感じですね。

だから宇宙人が作ったに違いない。

こうした説はある意味では魅力的ですから信じている人も多いようです。

しかし、ピラミッドにしても、ナスカの地上絵にしても、近代的な機械なしでも作れることは科学的に証明されています。

ピラミッドには鑿の痕が今でも見られますし、建設に携わっていた労働者が残した「今日は二日酔いのために欠勤する」なんてメモも残っているくらいです。

一見、不思議に見えることはなんでも宇宙人のしわざで済ませるのは、結局のところ、人間の叡知や能力を馬鹿にしているのではないでしょうか。

昔の人々には、こうし巨大建築物を作るだけの智恵も技術もあったことをなぜか信じたがらない。

大坂城の石垣に使用されている巨岩を見てもわかるのに、そうした事実には注目しないんですね。

宇宙人が作ったと考えるほうが、ロマンがあるといった意見も聞きますが、昔の人たちが長い時間をかけて作ったことに思いを馳せる方がよほどロマンがあるでしょう。

では。