続きです。
昨日書いた通り、知能とは何なのか、正確な定義はありません。
いろいろな意見があり、いろいろな測り方があります。
また、IQテストは身体的・精神的コンデションに大きく左右されます。
さらに、練習をすれば良い点数が取れるんですね。
実際に、IQテスト用の訓練をする塾があるくらいです。
それに通常のIQテストでは単に知能テストのようなパズルやゲームに強い人間が高い点をとる傾向が強く、誤差もあります。
理想的状態で測定した場合でも、プラスマイナス5ぐらいの誤差はあるとのことです。
そのため沢山の種類の知能テストがあり、それぞれの方法で知能を測っていますが、どのテストが一番正確なのかはわかりません。
最近では、知能には計算をする知能とか、言葉を使う知能とか、いろいろな分野ごとの知能があると言われており、IQは頭の良さを表わすものではなく、個性だとの意見が主流になっています。
そして、IQテストもより精密な細分化が行われ幾つかのジャンルの質問グループから構成されています。
だからIQが100だの125だの246だのと言うのは非常に不正確なんですね。
ところで、知性が特殊な形を取ることもあります。
少し前に亡くなった名棋士米長さんが、「兄貴は頭が悪いから東大に行った。自分は賢いので将棋の道を選んだ」と言っていましたが、これは知性の専門化のことを指しているのでしょう。
その極端な例がサヴァン症候群です(映画「レインマン」やドラマ「ATARU」で紹介されています。
元々はフランス語の「idiot-savant−賢い白痴」から来ていますが、使用禁止語の問題からこう呼ばれるようになりました)。
もう少し続きます。
IQが高い? (2)
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