「ご遠慮願います」

20161119173809-8601251162de1b6f63ae813a7fdc5afbfd2b5033.jpg「ご遠慮願います」という表現を良く見ます。

スーパーなんかでレジに「両替はご遠慮願います」と書いた札が貼ってありますよね。

丁寧にお願いしているつもりなんでしょうが、何となく違和感を覚えます。

なんとなく命令されているような。

辞書を引いてみると「遠慮」とは「他人に対して言葉や行動を控えめにする」ことで、「自発的にする行為」です。

自発的行為だとすると、やはり他人から命令されるのはやはりおかしいですね。

丁寧に断りたいのだったら「両替はいたしかねますので、あしからずご了承ください」といったところでしょうか。

ついでに書くと、「ご遠慮させていただく」について、自分の行為なのに「ご」をつけるのはおかしいとの意見もあるようですが、相手への敬意を示すために「ご」をつけることは結構あります。

たとえば「ご案内いたします」等です。

ただ、私の個人的な感覚なのかも知れませんが、「ご遠慮させていただく」はなんとなくぶっきらぼうに感じます。

「今回は気持ちだけいただいておきます」の方がいいかな。

いずれにしても、感じよく断わるのは難しいですね。

では。