先日、あるテレビ番組で「星の王子さま」が紹介されていました。
それで、その影響だと思いますが、一瞬ですが、ベストセラーランキングに顔を出しています。
しかし、懐かしいですね。
私がものすごく若い時にも日本でもベストセラーになっています。
そう言えば、最近、映画化もされていますね。
ところでこの「星の王子さま」ですが、一見童話のような体裁になっていますが、内容は子供にはやや難しいと思います。
作者はアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリで、プロのパイロットでした。
主な作品としては、「夜間飛行」(香水の名前になっています)や「人間の土地」などがありますが、自らの経験に基づいたもので多いようです。
「星の王子」も同じですね。
主人公はサハラ砂漠に不時着した操縦士です(これも実体験らしい)。
彼は、飛行機を修理中に不思議な子供、つまり星の王子さまと出会います。
そして、王子が自分の星から地球までの旅の途中であったことをを彼に話すわけです。
ただ、実は操縦士も王子もテグジュペリの分身なんですね。
有名な王子がバラと喧嘩をして星を飛び出した話も実際にあったことみたいです。
バラは美人で、おしゃれで、無邪気、そして高慢ちきで意地っ張りだったので我慢できなくなった。
実は、バラは妻のコンスエロなんですね。
しかし、喧嘩はしたものの、王子は最後に気づきます。
「いくらほかにたくさんのバラがあろうとも、自分が美しいと思い、一生懸命世話をしたバラはやはり愛おしく、自分にとって一番のバラなのだ。そう、ふるさとのあの星に帰らなければ...」
多分、サン=テグジュペリの本心だったのでしょう。
ただ、こう書くと美しい愛の話だと思うでしょうが、彼には他に愛人がいたんですね。
そして、彼は任務で飛行中に行方不明になります。
そう云えば、彼はユーロ導入前の50フラン紙幣の肖像になっています。
それだけフランス人から愛されていたんでしょうね。
では。
「星の王子さま」再ブーム?
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