牡蠣の次は、海産物つながりでロブスター(langouste)の話をします。
ロブスターは私も大好きなんですが、凝った調理法ではなく、ローストしたものが一番ですね。
レストランによっては水槽に生きたものを数匹飼っておき、客に選ばせることがあります。
そうでなくても、ロブスターを頼むとわざわざテーブルまで、持って来て見せたりします。
しかし、あるわけ知りは厨房に引っ込んでから、冷凍物に取り替えると言っていました。
まあ、本当かどうかは定かではありませんが、心配ならば信用できる店にいった方が良いでしょう。
日本でも伊勢海老は相当高いですね。
ロブスターも同じでなかなか食べられないので、私は通訳の客と一緒に食事をする時によく頼みました。
人の懐をあてにしていたわけです。
ある時、一人のクライアントとレストランに入り、メニューを見るとロブスターがかなり安かったんですね。
これはいいと思い、彼にも勧めて、二人で頼みました。
料理は申し分ありません。
安いわりには美味かったと喜んでいたら、請求書の金額が予想よりもずっと高いんです。
これは間違いだと思って、ウェイターに訊くと(フランスではレジーではなく、テーブルでウェイターに支払います)。
ロブスターの値段が勘違いでした。
私が1匹の値段だと思ったのは100グラムの値段だったんです。
普通、ロブスターは500グラムはありますから、料金は結局5倍になりました。
気まずい空気が私とクライアントとの間に漂いました。
私は必死で笑ってごまかしましたが、どう思われたでしょう。
決して故意ではなかったとはいえ、不注意でした。
では。
ロブスターの話
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