ネットを見るとある女性タレントが突然引退を発表したとかで騒いでいます。
そうなった事情については、当然ながら、彼女側(属する団体)と事務所側の言い分が食い違っています。
私なんかにはどちらが正しいのかよくわかりませんが、ただ、気になったのは、彼女の最初の3年間の給料が5万円だったという点です。
ずいぶん低いと思いますが、どうもそんなに珍しいことではないようですね。
ううむ、なんだか昔の年季奉公を思い出します。
年季奉公というのは、昔(といっても私の両親の時代にはまだあったそうですから、大昔ではないですが)、日本にあった制度です。
商店や職人の家に一定期間(十数年)住み込んで、働きながら仕事を覚えます。
基本的に賃金は貰えません。
盆や正月に里帰りするときに小遣いくらいは貰っていたようですが。
仕事を教えてもらえるんだから無給は当然と考えられていたんですね。
そして、一人前になってもお礼奉公といって2~3年くらいはやはり無給で仕事を続け、その後、独立します。
その時には、開業に必要な資金を与えられ、店の名前の一部の使用を許されます(いわゆる暖簾分けです)。
とまあ、こういった制度なんですが、現在ではなくなっている、はずだったのですが、芸能界にはまだ残っているような。
芸能事務所の多くは、売り出すのにお金がかかるからとか、売れていない他のタレントたちもやしなわなければいけないからといった名目の下に給料を低く押さえる。
一応、住むところは提供する、そうですから、やはり年季奉公に似ていますね。
明日に続きます。
では。
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