インターポール捜査官

20170305082752-ce78944388f7f60cc1b69730bacbaf059bd98b24.jpg先日、テレビで「銭形警部」というドラマを放送していました。

マンガの「ルパン三世」に出てくる警察官ですね。

割りと人気があるようで、このたび実写化されたわけです。

演じたのは鈴木亮平さんですが、彼はすごいですね。

かなり説得力がありました。

それはいいとして、銭形警部はインターポールに出向している設定になっています。

それでルパンを追っているわけです。

まあ、マンガですから細かいことは気にしなくてもいいのですが、どうもこのインターポールは誤解されているようです。

これは日本に限ったことではなく、アメリカのドラマを見ても同じなんですが。

簡単に説明すると、インターポール(ICPO)は、世界181カ国の警察組織から構成されている組織です(本部はパリ)。

しかし、一応「国際刑事警察機構」との名称が付いているものの、いわゆる警察組織ではなく国際犯罪の「情報センター」的な役割を果たしているだけです。

つまり、国際犯罪に関する情報交換、情報提供が主な仕事なんですね。

国際法上の問題から捜査、逮捕、拘束は行わず、犯罪に関する情報収集のみを行うわけです。

捜査なんかするわけがないというか、したくてもできない。

そう言えば、パリにいた時に、防衛庁(当時)からインターポールに出向している人がいました。

彼は時間はたっぷりあるので、ワイン通になると宣言し(相当仕事が暇だったんでしょうね)、フランス人に勝つためには、3倍の努力が必要だとばかりに、フランス中を巡り、毎日、朝、昼、晩とワインをかぶ飲み。

結局、立派なアル中に。

まあ、現実はこんなものです。

では。