そう云えば、パリのレストランには日本人向けのメニューが置いてあるところもありますが、結構間違いがありました。
たとえば、牛の心臓の肉のステーキ(coeur de boeuf)などという名称だとホルモン系みたいに感じるでしょう。
しかし、本当は肉の芯部、つまり一番上等のところのことです。
それから、子牛の睾丸の煮込み(rognon de vau)なんてショッキングな名前の料理(強精効果はありそうですが)は実際には腎臓の煮込みなんです。
ややこしいことに辞書にはたしかそう書いてあるんです。
だから、いちいちレストランに確かめるしかありません。
私自身もなんどかメニューの翻訳をしました。
ある時、豚の膀胱を使った料理と書いてあったので、どう考えてもおかしいと思い、シェフに問い合わせたところ本当に膀胱を使う料理だとの返事でした(丁寧 に洗った膀胱に材料とブイヨンを詰めて密封し、煮込む料理で、最近はプラスチック製の袋で代用することも多いそうです)。
なんでも高級料理だそうです。
だから難しいんですね。
ついでに書いておくと、子牛の腎臓も日本人は慣れていないと思いますが、結構美味しいもので私は好きです。
では。
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