日本の笑いと世界レベルの笑い

20170310073923-b23ec49913c58f4b5cf8b106acbc386a2a5e1201.jpgテレビで良く見る脳科学者が、政治問題にもはっきりと意見を述べる米国のコメディアンやテレビ番組について「胸が熱くなる」とツイッターで称賛したそうです。

そして、その勢いで、「一方、日本のお笑い芸人たちは、上下関係や空気を読んだ笑いに終止し、権力者に批評の目を向けた笑いは皆無。後者が支配する地上波テレビはオワコン」と日本の地上波テレビ番組やお笑い芸人をこき下ろしました。

さらに、「日本の『お笑い芸人』のメジャーだとか、大物とか言われている人たちは、国際水準のコメディアンとはかけ離れているし、本当に『終わっている』」と再び批判したんですね。

彼はアカデミー賞授賞式で俳優たちが揃ってトランプの悪口を言っているのを見て思いついたみたいなんですが、的外れでしょう。

アカデミー賞の大騒ぎは一種の流行みたいなもので、批判しないと仲間外れにされるといった感じだし、売名行為というか、好感度を上げるための人もかなりいたようです。

しかも、われわれは人種や宗教で人を差別しないなんてぶっていた人もいましたが、去年、アカデミー賞は黒人が除け者にされているとの批判があったばかりですよね。

男女間の不平等は今でもあるし、人種差別主義者とされている俳優や監督が大きな顔をしています。

さらに言えば、ハリウッドは赤狩りに狂奔した黒歴史もあります。

それにこの人たちみたいなセレブと一般市民との格差について知らん顔と言うのもおかしい。

トランプを攻撃する前に、まず、自己批判すべきでしょう。

上記の脳科学者は、そういった矛盾はまったく考えず、ただ体制批判しているからと称賛しているわけで、底が浅いとしか言いようがないですね。

長くなるので明日に続きます。

では。