20170403092224-751485facf1581e03a230f3e0a5514b45508a58c.jpgある大盛りで有名なラーメン屋の店主が、「大盛り」は分量が多くて食べられないからと提言したにも関わらず、「大」を注文して半分以上を食べ残した客に「二度と来るな」と言ったことが一部で話題になりました。

店主は折角作ったものを棄てるのは嫌なのだそうです(もったいないの精神?)。

これに対して、「客の勝手」といった意見もありますが、全体的には「食べ残した方が悪い」「この客は食べ物を粗末にしている」「出禁にされるのも当然」「客は神様ではない」など、店主を支持する意見の方が優勢のようです。

しかし、客が、しかるべきお金を払って食べ物を購入している限り、完食しなければならない理由はないでしょう。

また、無理をしても出されたものを全部食べて、残さないようにすることが礼儀だとか、食品をロスすることにならないとの考え方はおかしい。

人は必要とするだけの栄養やカロリーを摂取すればいいので、それ以上は、いくら食べても脂肪になるか、排泄されるわけですから無駄です。

もったいないなんてことを言うのなら、最初からもっと小盛りにして提供すべきですね。

その方が余りを出さないように調整できます。

言わせていただけば、大盛りなんかを売りにするのは考え方が時代遅れでしょう。

客が食べ残さないとしても、無理して摂取しているわけですから、上に書いたようにほとんどが無駄になっています。

店主に残した客を責める資格はありません。

蛇足を書いておくと、来賓としてもてなされたら、お腹が一杯であることを示すためにも食べ残すことがマナーである国もあります。

また、客が残したものを使用人が食べられるように意図的に大量に作ることもあったようです(ずいぶんな差別的習慣だと思うでしょうが現実です)。

さらにフランスでは、高級ワインはソムリエ見習いの修行のために1杯分を残すのがマナーとされています。

では。