20170429063320-337565e93e039c9fe873f22a34aa6f1774d0da18.jpg昨日書いた「サイエンス・イマジネーション」の記事の中で特に興味を引いた記述(筆者:松原仁)をもう一つ紹介します。

知能に関する記事です。

これもかなり難しい話ですから、ちゃんと伝えられるかどうかわかりませんが。

まず、知能とは何かですが、現在では、おおむね、「環境への適応能力」であると考えられているそうです。

そして、これは人間の目で見て、耳で聞いて、口で話すという特徴に結びついているんですね。

すると知能は局在するものであって、グローバルではないということになります。

言い換えると、地球上の知能は地球固有だということです。

では地球外の知能は存在しないのでしょうか。

宇宙人はいるかどうかですね。

存在する可能性は高いでしょう。

しかし、仮に宇宙人がいるとしても、地球人とはコミュニケーション不可能と思われます。

上に書いたように人間の目で見て、耳で聞いて、口で話すといったコミュニケーション方法を使っていますが、宇宙人は違う方法でコミュニケーションしている可能性が高いんです。

すると、私たちは彼らが伝えたいセンサーを持っていないし、彼らは私たちが伝えたいことを理解するセンサーを持たないということになります。

また、進化の歴史もずれている可能性が高いので、同時代に同じコミュニケーションの方法をもつ偶然はほとんどありえません。

ちょっと話がずれますが、神には知能はないそうです。

神は遍在でなんでもやりたいことができます。

苦労するから頭を使わなければならないわけで、すべてのことが叶えられるのであれば、知的である必要はまったくないんですね。

話を戻すと、テレビなんかでよく宇宙人の存在についての議論がありますが(そう言えば国会でも話題になったことがあります)、本当にレベルが低いと思います。

人間型の宇宙人がいて、簡単にコミュニケーションできるというのは、あまりにも楽観的すぎるでしょう。

では。