昨日書いた「サイエンス・イマジネーション」の記事の中で特に興味を引いた記述(筆者:松原仁)をもう一つ紹介します。
知能に関する記事です。
これもかなり難しい話ですから、ちゃんと伝えられるかどうかわかりませんが。
まず、知能とは何かですが、現在では、おおむね、「環境への適応能力」であると考えられているそうです。
そして、これは人間の目で見て、耳で聞いて、口で話すという特徴に結びついているんですね。
すると知能は局在するものであって、グローバルではないということになります。
言い換えると、地球上の知能は地球固有だということです。
では地球外の知能は存在しないのでしょうか。
宇宙人はいるかどうかですね。
存在する可能性は高いでしょう。
しかし、仮に宇宙人がいるとしても、地球人とはコミュニケーション不可能と思われます。
上に書いたように人間の目で見て、耳で聞いて、口で話すといったコミュニケーション方法を使っていますが、宇宙人は違う方法でコミュニケーションしている可能性が高いんです。
すると、私たちは彼らが伝えたいセンサーを持っていないし、彼らは私たちが伝えたいことを理解するセンサーを持たないということになります。
また、進化の歴史もずれている可能性が高いので、同時代に同じコミュニケーションの方法をもつ偶然はほとんどありえません。
ちょっと話がずれますが、神には知能はないそうです。
神は遍在でなんでもやりたいことができます。
苦労するから頭を使わなければならないわけで、すべてのことが叶えられるのであれば、知的である必要はまったくないんですね。
話を戻すと、テレビなんかでよく宇宙人の存在についての議論がありますが(そう言えば国会でも話題になったことがあります)、本当にレベルが低いと思います。
人間型の宇宙人がいて、簡単にコミュニケーションできるというのは、あまりにも楽観的すぎるでしょう。
では。
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