標準語とら抜き言葉

20170523075710-4fd9f535f0f40125e4294052815345a7b1a3e954.jpg好感度№1とされている男性アナウンサーが、自分の子供だけではなく、子供の幼稚園仲間にまで、アクセントの間違いをただし、「らぬき言葉」を使わないように指導すると得意そうに言っていました。

まあ、彼にはアナウンサーとしての自負があるんでしょうが、自分の考えをそんな風に子供たちにまで一方的に押しつけるというのはどうでしょう。

まず、正しいアクセントの問題ですが、いわゆる標準語のアクセントが絶対に正しいと思っているんでしょうね。

しかし、前に書いたとこがあるんですが、「標準語」なんてもう通用しないんです。

「共通語」と言うようになっています。

「標準語」は中央集権的な考え方から生まれたもので、明らかに地方(この言い方にも東京の傲慢な考え方が表れているとの意見もあります)を見下しているからです。

もちろん、明治の始めの頃には、東京に集まった日本の各地方の人々が、方言のためにお互いに意志の疎通ができないという問題があり、標準語が生み出され、普及が図られたことはよくわかります。

必要なことだったのでしょう。

しかし、標準語は教科書用のことばですから、本来、アクセントはないのです。

それがラジオ放送が始まり関東型のアクセントがいつのまにか東京の言葉が標準語だと誤解されるようになったのです。

関東型のアクセントが絶対的に守るべき標準だと考えるのはもう止めたほうがいいでしょう。

地方分権だの地方創成といったことを言うのなら、言葉も尊重するべきです。

長くなったので、ら抜き言葉の問題は明日取り上げます。

では。