少し前から、小説や映画なんかでも、生き返りや生まれ変わりを扱った話をよく目にします。
私はアイデアの貧困を感じるんですが、それは置くとしても余りにも安易な考えかただと言わざるを得ません。
これに影響を受けているのかどうかは分かりませんが、小学生高学年と中学生を対象としたある調査では6割が生まれ変わりを信じているとの結果が出たとのことです。
まあそれだけならいいんですが、だから死んでも構わないと考えるとすると話は別です。
実際に、自殺したある中学生は遺書に生まれ変わって最強になりたいと書いていたそうです。
追い込まれてどうしようもなくなったら自殺しても仕方がない、それで新しいスタートをきれるとの意見も聞いたことがあります。
現世に不満があるからといって、勝手に来世が素晴らしいものと決めて、生まれ変わりに期待する。
気持ちはわからないでもないですが、本当は何の解決にもなっていないことは言うまでもないでしょう※。
※ついでに言えば前世を誇ろうとするのも同じですね。前世がどうであろうと今の人生に何の関係もありません。
自殺しても今よりいい状態に生まれ変われる保証などまったくないからです。
ご存知の通り、キリスト教では自殺を禁じています。
勿論、だからと言って、信者が自殺をしないと言うことはありませんが、それでもこの教えは一定の抑止力を持っています。
日本では宗教はあまり力を持っていませんが、なんらかの形で、現世をせい一杯頑張って生きない限り、来世でも幸せなど来ないということ、自殺者の魂は救われることがないことなどをもっと徹底して教えるべきでしょう。
では。
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