20170629072002-f5dfb54f5b75e197b20dca2c75ba64fa7d5b74aa.jpg昨日の続きです。

いわゆるマニュアルに頼り切った従業員の態度も同じことなのでしょう。

いくら一見ハートフルなことを言われても白々しく感じることがあります。

これも彼らが単に教えられた通りのことを口にしているだけで、心から出てくるからではないからでしょう。

よく日本人は外国人に較べて表情に乏しいとか、仕草が大人しいと言われます。

だから元々、私たちは不得意なのかも知れませんが、コミュニケーションを円滑にするためにはできれば努力すべきでしょうね。

再度書きますが、言いたいことをきちんと相手に伝えるには、言葉の内容をただ言えばいうのではなく、きちんと感情を込め、できればジェスチャーを交えて話すべきなのです。

ところで、ある本を読んでいてこのテーマに関係する文章を見つけましたので、紹介します。

「日本の耳」(小倉朗)より コンビニやファミレスの店員のマニュアル言葉の評判が良くないのは彼らが普段使わない言葉を強引に覚えさせられて、口先だけで言葉を喋っているからなのだそうです。

聞いている人間は無意識のうちに複雑な感知機能がはたらき、「ホンモノの喋りでないな」ということを察知、認識するんですね。

人は話し言葉の中の抑揚、強弱、速度、そして音声など、いわば「音楽的部分」とでも呼ぶべき側面を意識するというよりは感じています。

つまり、人は喋り方を美しく感じるかどうか感覚的に判断するんです。

どんなに丁寧な言葉を使ってもその人の内側から出ている言葉でないものは心地よくないということになります。

いわゆる慇懃無礼だとか、心のない言葉はやはり相手の心には届かないんです。

ちょっと、話はずれますが、標準語で話すよりも生まれ育った土地の言葉で話すほうが言いたいことを言い易いと考える人が多いのも同じことなんでしょう。

では。