昨日の文章を書いていて思い出したんですが、世の中には社長商法というのがあります。
まあ、社長に限らないんですが、世間的にちょっと成功したような人を狙う詐欺みたいなビジネスです。
たとえば自伝を作りませんかといった話を持ちかけます。
一代で財をなしたワンマン社長なんかが飛びつくそうです。
勿論、社長は自慢話をするだけで、本自体はゴーストライターが書きます。
それで豪華な装丁にして、何百部か印刷し、数百万円(もっと高い場合もあります)を請求する。
もう少し規模な小さなものだと、Who's Who のような名士録への名前の掲載があります。
これはかくいう私も勧誘を受けたことがあります(パリで会社を経営していた時です)。
当然ながら、これにも結構なお金がかかります。
似たようなもので、雑誌なんかにインタビュー記事を載せるといった話もあります。
これも何回か勧誘を受けました(話に乗ったことはありませんが)。
大抵は三流タレント(元アイドルの場合もあります)が聞き手を務めるようです。
あと、博士号の販売といったものもあります。
これは社会的に成功した学歴のない人を狙うものです。
論文を提出すれば大学の博士号をくれるんですね。
当然ながら、かなりの謝礼を払わなければいけませんが。
論文といっても原稿用紙1枚程度でもいいですし、なんだったら代わり書いてもらっても構いません(料金は高くなりますが)。
勿論、この大学は実在していませんので、博士号には何の意味もありません。
ただ、見た目にはちゃんとした免状をくれますから、もらった人はよろこんで居間に飾ったりします。
結構、引っかかった人がいるようですね。有名な大衆演劇の女優も騙されたそうです。
人のコンプレックスにつけこんているんですから酷い話だと思いますが、騙されるほうにも責任はあります。
まだまだ生き馬の目を抜くような話(表現が古すぎるかな)が沢山ありますから、みなさんも気をつけてくださいね。
では。
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