最近、14歳のプロ棋士が29連勝を達成し、記録を塗り替えたと話題になっています。
いつものようにマスコミはこういったものが大好物ですから、必死でこの少年を追いかけ回し、乗せられた人達が、彼が昼食の出前を頼む食堂にまで行列を作るといった大騒ぎ。
テレビでも沢山の人がコメントしています。
しかし、面白いのはみんなプロ将棋の世界のことをろくに知らないんですね。
下手をすると将棋のルールさえ知らない。
だから的外れな発言ばかり。
私も将棋が強いわけではありませんが(ありていに言えば、最弱レベルです)、子供のころから近くに将棋が大好きな人間が近くにいて、専門誌を読んでいたので、この世界のことはわりと知っています。
当時は大山・升田時代でしたが(あまりにも古いのでほとんどの人が知らないでしょうね)。
ところで、皆さんがわかってないのは、プロ将棋というのは、もともと天才の集まりだということです。
プロを養成する機関を奨励会といいますが、その会員は全員天才です。
この奨励会への入会は、19歳以下であることが条件です
たとえば、15歳以下だと一番下の6級に挑戦できます。
そして、この6級はアマチュアでいうと3~4段の実力なんですね。
そんな人たちが戦いを勝ち上がっていくわけです。
もちろん、途中で脱落する人も結構います。
21歳の誕生日までに初段、26歳の誕生日までに4段を取れなければ退会しなければならないことになっています。
といっても、そんな人たちでも素人がまったく太刀打ちできるレベルではありません。
長くなるので明日に続きます。
では。
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