ハードキャンディ−ロリコン

20170720054207-8eaf7767c1e83bc59bb12b7fba902ef59100c6fa.jpg昨日の続きです。

映画「ハードキャンディ」の中で何度も「ペドフィル」(pedophile)という言葉が出てくるんですが、日本語では「ロリコン」と言ってました。

しかし、私にはやや違和感のある訳です。

その持っている倫理上の重さが違うからです。

「ロリコン」はもともとは「ロリータ・コンプレックス」という言葉が略されたものです。

そして「ロリータ」(Lolita) は、ロシア生まれのアメリカの作家、ウラジーミル・ナボコフの小説なんですね。

12才の女の子に対する中年の大学教授の愛情を描いたもので、文学史上非常に重要な作品と見なされています。

ただ、外国では「ロリータ・コンプレックス」はそれほど一般的な言葉ではないようです。

これに対して、日本では「ロリコン」はある程度市民権を得ていて、書店やコンビニなんかではその関係の雑誌が沢山おいてあります。

また、自分を堂々とロリコンだと認める男性も結構います。

しかし、ロリコンだと問題はないようですが、ペドフィルは小児性愛者のことで、はっきり言えば異常者のことなんですね。

社会的に許される存在ではありません。

もともと日本人は性的に非常に寛容、悪く言えばだらしがないところがありますから、不思議に思わないのかも知れませんが、外国から見るとロリコン関係の雑誌やテレビゲームの氾濫は異常なことなんです。

最近、日本のコスプレやメイド喫茶なんかが外国にも受け入れられているようです。

しかし、だからといって性に関する倫理観まで容認されたわけではありません。

日本人の外国での買春は前から問題になっていましたが、こうした小児性愛までロリコンと称して輸出するような真似は絶対に避けるべきでしょう。

では。