声をかけない接客(続き)

20170818071046-fb32f32114ba304b670eba8d35453f1ce08665cc.jpg昨日の続きです。

少し前は、コンビニでも店員が声をかけてくれるのが嬉しいといった声がありました。

しかし、最近では、店員との人間関係を求めていない人が増えているんですね。

と云っても、客と店員がお互いに無視しているわけではなく、意識はしているが、話は交わさなさいといった距離感が好まれているわけです。

ところで、ヤマアラシコンプレックスという言葉があります。

ヤマアラシにはトゲが生えているため、お互いに体を温めあおうとして接近し過ぎると、互いをトゲで刺してしまう。

そのために適切な距離を取るために苦労するといった心理状態を表しています。

これがさらに進み、バックミラー症候群(それほど一般的な用語ではありません)と呼ばれる徴候を示す人も増えています。

自動車を運転していて後ろにぴったりと付く車をバックミラーで見つけると思わずアクセルを踏んで車間距離を空けるように、他人ととにかく距離を取ろうとする人達のことですね。

最初から適切な距離を見つける気がないわけです。

こうした問題が話題になると、必ず人間関係の希薄化を嘆く声が聞かれます。

しかし、特に、コミュニケーション手段が昔に比べて飛躍的な発達と多様化に伴い人間関係も変わらざるを得ません。

サービスのあり方も当然変わっていくでしょう。

私のような人との交流があまり好きではない人間にはこうした傾向は大歓迎なのですが。

では。