街の本屋さん

20170829072114-76886e79c0456581bc05e2c5ec90cfd2a7d2833f.jpgある映画監督が、新聞のコラムで、書店のない市町村が全国で2割超になったという新聞記事を見て、「こんなニッポンに誰がしたというやつだ」「発展途上国に逆戻りかよ」と怒りを露わにしたそうです。

これに対して、昔、ライブドアの社長をしていた企業家が「じゃあ、お前がなんとかしろよって話じゃないですか」と切り返しました。

なんでも、書店が閉店している理由は「店主が高齢になって辞めるケースがほとんど」だそうです。

これまでの書店ビジネスは定価販売のみで競争が起こりにくく、返品も可能な出版社からの委託販売のため在庫を抱えるリスクもなかった。

さらに、地元の地主が書店を経営していたケースも多かったそうで、土地代や家賃もかからなかったんですね。

「昔ボロ儲けしていた業界は何もやらなくて、それを文化がどうのこうのって言い訳にしている」との結論でした。

私もこの意見に賛成ですね。

確かに昔は街ごとに小さな本屋がありました。

しかし、こうした本屋は品揃えが悪く、探している本が見つからない。

いわゆるベストセラーとあとはマンガばかりという状態でした。

そして、注文しても届くまでかなり時間がかかる。

これに対して、今ではアマゾンを初めとする通販ではほとんどあらゆる本を入手できますし、当日もしくは翌日に配達されます。

これではわざわざ書店で買おうとする人が減るのは当然すぎるほど当然でしょう。

私に言わせれば、大型書店が繁華街に数軒あればそれで十分です。

書店が減ったのは文化の衰退を表しているくなんて意見は、なんでも昔は良かったという年寄りの頭の固さを証明するだけですから、気をつけたほうがいいでしょう。

では。