怠け者の意義

20170907073806-8ec109d57b07e16f0410f38b7d1a482420c40dfd.jpg研究によれば、アリやハチといった「社会性昆虫」の集団には、ほとんど働かない個体が常に2割ほど存在するそうです。

おもしろいことに、こうした「怠け者」たちを取り除いても、別の2割が働かなくなるんですね。

長期的に集団を存続させるためには、怠け者が必要なんです。

全員が働き者だと急速に疲弊し、一気に崩れる恐れがあります。

それを一種のクッションのように防いでいるわけです。

また、一見働き者でいつも忙しそうにしても、実際には無能な人がいます。

実はこういう人間の方がかえって害が大きいんです。

彼等は、まず適切な判断が出来ない上に勝手に行動する。

そしてその行動が間違っているために、周りの人間が後始末に奔走することになります。

これは無駄な作業ですから、みんなの気力を著しく奪います。

さらに言えば、ある米国の超一流企業の社長は「怠け者ほど役に立つ」と言っています。

実際に何か難題が発生すると一番怠けている社員に任せたそうです。

「デキる怠け者」は要領がいいから。

彼らは、自分が楽をするため目的を意識してツールを把握し、状況に応じて方策を変え、手際よく進めることができます。

さらになにもかも自分で抱え込まず、どんどん他人に任せます。

結果としてものごとが効率的に進み、問題が解決するというわけです。

ここまで読むとじゃあ自分も怠けてもいいんだなんて思う人もいるかも知れませんが、、無能な怠け者は箸にも棒にもかからないし、リストラされる可能性が高いことを忘れてはいけませんよ。

では。