フォーカシング・イリュージョンの話(続き)

20170922082633-7d6d3e16af9389fc4a06c3564d463032b4f63ca7.jpg昨日の続きです。

こうしたことはよくあります。

ここで諦めると今までの努力が失われてしまうと考えて、執着しまう。

そして目標が達成されないと、苦しさが増幅します。

しかし、冷静に考えると、目の前の目標が達成されないとしても、いくらでも代替の道はあることが分かるでしょう。

受験に落ちても、偏差値が高くない大学に行っても、自分を生かした仕事で世間で活躍する方法はいくらでもあります。

さらに、フォーカシング・イリュージョンには、目標が達成された場合にも、弊害があります。

目標が達成されると、そのことをもって自分の有能性が生涯に亘って保証されたと誤解してしまうことがあることです。

たとえば、東大に合格した段階で、人生の最終目標が達成されたと思い込み、ずっとそれを引きずるといった感じですね。

これでは仕事で成功できません。

フォーカシング・イリュージョンが不要とは言いませんが、その副作用も大きいので注意が必要です

できれば、 目標でなく過程を楽しみ、複数の目標をもち、特定の目標にフォーカスしすぎず、そして、いい加減でもいいと考えることです。

できるだけ視野を広くもち、さまざまな可能性を考えるようにしましょう。

では。