簡単に説明すると、ある大学教授が唱えた「ゲームをやってる奴の脳みそは、認知症の患者と同じ状態になっている」との主張から生まれた造語です。
しかし、その根拠になっているのは「この大学教授の主観・推測」と「オリジナル設計の簡易脳波計」でしかありません。
さらに正式な論文もまったく書かれていない。
そのため、まともな学会では議論の対象にすらなったことがないんですね。
にも関わらず、新聞やテレビは興味本位でこぞってこの「ゲーム脳」との造語を取り上げました。
一定の年齢の人間が持っているゲームへの反感にぴったりはまったんでしょう。
そして、この造語はさも本当の脳神経学に基づくものあるかのように一人歩きし始めました。
今でもマスメディアや教育関係者を中心に強力な支持者がいます。
また、多数の親が「ゲームばっかりやってるとゲーム脳になる」などといまだにのたまっているわけです。
ところが、最近の「きちんとした」研究によって、「ゲーム脳」にまつわる思い込みがまったくの間違いであり、ゲームにはさまざまな好ましい効能があることが証明されました。
まず、ゲームは眼に悪いと考えている人が多いと思いますが、実はゲームは眼に良いんです。
カナダのマクマスター大学の研究チームが行った実験によれば、長年白内障を患っている人に、1カ月で計40時間ゲームをプレイしてもらったところ、6人の被験者のうち5人に良い兆候が見られたとのことです。
ゲームをプレイしている間に、ドーパミン・アドレナリンの分泌が活発になり、それによって目を含む脳の各部位が刺激されるからだそうです。
長くなるので明日に続きます。
では。
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