少し前のことですが、あるテレビ番組でビジネスメールの美しい書き方を教えていました。
バラエティなので、タレントが例題に挑戦し、その回答を講師が採点すると言う形です。
しかし、この講師の言っていたことは結構間違っているんじゃないかな。
たとえば、「ご連絡いたします」は、自分の動作だから「ご」をつけてはいけないと言っていました。
ご冗談でしょう。
「お(ご)〜する(いたす)」は、自分の動作をへりくだる謙譲語であって、「ご連絡致します」には何の問題もありません(文化審議会が規定しています)。
どうもこの講師は敬語がわかっていないんじゃないかな。
さらに言えば日本語がわかっていないようです。
たとえば、「ありがとうございました」は過去形で今はもう感謝していないみたいだから「ありがとうございます」と言えとか。
しかし、これは短絡的でしょう。
場合によっては、「ありがとうございました」と言わなければならない時もあります。
過去の出来事と現在の出来事の区別がわかりにくくなりますからね。
それから、予定されていた取引先との会議に体調不良で出席できないことを連絡する時のメールとして「○○商事の××でございます。突然で申し訳ございません。はなはだ勝手ではございますが、本日はどうしても出席できません」を模範解答だとしていましたが、私だったらこんなメールを貰ったら相手の誠意を疑いますね。
真摯さがぜんぜん伝わってきません。
長くなるので明日に続きます。
では。
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