昨日の続きです。
メランコリー親和型性格が別に問題のある性格というわけではありません。
むしろ模範となるような常識人、誠実な人といった高い評価を受けるでしょう。
しかし、その程度が強すぎると、しばしば自分を苦しめてしまうことがあります。
そして、悪いことにうつ病になる恐れもあるんですね。
なぜでしょう。
まず、秩序・ルールを重視しすぎるあまり、環境変化に弱いことがあります。
秩序やルールを大切にすることが良いことであることは言うまでもないでしょう。
しかし、秩序を過剰なまでに重視するために、この秩序が余儀なく変更された場合に、アイデンティティを保てなくなる可能性があります。
また、メランコリー親和型性格の人は、他人に迷惑をかけないため、何でも一人で完璧にやろうとします。
しかし、完璧な人間などいません。
どんなに優秀な人でも失敗をすることはあります。
自分に対して完璧を求めても、実際はそこへは到達できないといった矛盾がストレスを引き起こすわけです。
メランコリー親和型性格の人は、他者との衝突・摩擦を避け、他者に対して律儀・誠実に尽くします。
しかし、これは大変気を遣うことです。
また、他者のための存在でありすぎると、自分にとって重要な存在を失った場合に、生き甲斐の喪失などにつながってしまいます。
もう少し続きます。
では。
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