ハリウッドの大スキャンダル(3)

続きです。

セクハラはハリウッドではそれほど珍しいことではなかったようです。

有名な例はヒッチコックですね。

ヒッチコックが偉大な監督であることは誰も否定できないでしょう。

しかし、自分の映画に出演させる女優にセクハラを働くことでも知られていました。

たとえば、大傑作「鳥」の主演を務めたティッピ・ヘドレンは、彼から性的暴力や強迫を受けたことを自伝で明しています(映画にもなっています)。

実は、彼女はヒッチコックからのセクハラを公の場で訴えたこともあるのですが、まったく無視されました。

それどころか干されたとのことです。

まあ、セクハラなんて言葉自体がなかった時代だということもあるでしょう。

それが最近になってようやく明るみに出るようになりました。

社会が変化してきたからですね。

アメリカでは、映画・テレビ業界の多くの責任者がセクハラで辞職させられています。

ところで、こういう時に人の真価が表れるものです。

すでに書いたように、しらを切っていたベン・アフレックを初めとする男たちは窮地に陥っています。

まあ、長いものには巻かれろになるのは、ある意味仕方がないのとも云えるでしょうが。

そんな中で男を上げたのは、ブラッド・ピットです。

彼は当時恋人だったグウィネス・パルトローがワインスタインからセクハラを受けた時に敢然と立ち向かったそうです。

幸いにして、グウィネス・パルトローも彼もその後も映画界で活躍し続けることができましたが。

多分、日本でもこれに類したことがあると思います。

それが表に出る時、多くの男性の真価が明らかになるでしょう。

では。