大抵の人は自分のことをきちんと見ることができません。
要するに、実際のレベルよりも自分を高く評価する傾向があるんですね。
たとえば、日常的に車を運転する生活を送っている人に、「あなたは平均よりも運転がうまい方ですか?」と尋ねる調査が実施されています。
注意すべきは、抜群に優れているかではなく、「平均よりうまいか」と聞いていることです。
あくまでも平均に比べたら「まあマシな方かどうか」を判断させている。
その結果、なんと70%の人が「平均以上」と回答しています。
しかし、平均以上の人が70%もいるのは計算が合いませんね。
多くの人が「自分は平均以上にデキる」と勘違いしているわけです。
では、どのような人が自己評価を誤る傾向があるでしょうか。
ある研究によれば、「能力の低い人ほど自分を過大評価」するのだそうです。
たとえば、ジョークを楽しむ能力についての調査では、ユーモア理解度の順位の低い人ほど自己評価の高い傾向があることがわかっています。
ユーモアがわからない人ほどわかっていと思っている。
そして、この現象はユーモアだけでなく、論理的思考力や一般学力試験にまで、普遍的に見られます。
長くなるので続きは明日。
では。
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