尽くすタイプの女性がよくこんなことを言います。
「みんなはあの人のことダメな男っていうけど、私は大好きなの。私がついていないと彼はもっとダメになってしまう」
また、暴力を振るう男性に酷い目に会わされているように見えるのに、絶対に離れない女性も結構います。
周りからすれば、不思議です。
しかし、たとえば、暴力を振るう男性と別れて、彼が病気になったり、自殺したり、犯罪を犯して刑務所に入ったりすると、彼女は私が彼を見殺しにしたと考えます。
逆に言うと、私が存在して彼の世話をしている限り、彼はなんとかダメにならないでいられると信じているんですね。
彼の運命は彼女が握っている。
彼女は男性に暴力を振るわれ、一見虐げられてはいるように見えます。
しかし、実は彼女の方が彼を支配しているんです。
彼女の人生の目標は、彼の世話をすることになっているわけです。
こういった愛情に見せかけた支配のことを、「共依存」と呼びます。
そしてこの女性のような、いわゆるどうしようもない人を支援し、愛情に見せかけた支配を行う人のことを「イネイブラー」と呼びます。
イネイブラーには男性も女性もいるんですが、日本では女性が多いと言われています。
日本では「耐える女」は美徳だとされているからでしょうか。
長くなるので、続きは明日。
では。
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